2022年に、大規模な漏水が起きた愛知県豊田市の取水施設の復旧工事について、農林水産省は、漏水が発生した左岸側に加え、右岸側でも追加の工事を実施することを決めました。 これにともない、当初「2025年度中」としていた工事の完了時期は「2027年度中」に先延ばしになりました。 豊田市を流れる矢作川の取水施設「明治用水頭首工」ではおととし5月、大規模な漏水が発生し、数か月にわたり農業用水などの取水が制限されるなどの影響が広がりました。 有識者による検討委員会では、漏水は、施設の老朽化などにより、水が取水設備の下を通り抜ける現象が起きたことが原因だとされました。 これを受け、農林水産省は、2022年10月から、漏水が起きた左岸側で、取水施設の土台部分をコンクリートにした上で、水門の柱を建て直す工事などを行い、当初、工事は、2025年度中に終わる予定でした。 しかし、その後、農林水産省は、左岸側だ
アメリカ西部ワシントン州のシアトルで、広島の「原爆の子の像」をモデルに建てられた少女の銅像が、足の部分から切断され、なくなっているのが見つかり、警察は窃盗などの疑いで捜査しています。 シアトルの地元紙「シアトル・タイムズ」などによりますと、今月12日、市北部の平和公園にある「サダコ像」が、足首の上で切断されなくなっているのが見つかりました。 公園を管理するシアトル市は、第一級窃盗と悪質ないたずらの疑いで、今月12日、被害を届け出たということで、警察が捜査しています。 また現地のテレビ局は、関係者が周辺の金属スクラップ業者に事件について周知したと伝えていて、高騰している銅をねらった可能性があるという見方も出ています。 シアトルの「サダコ像」は、広島で被爆し、白血病によって12歳で亡くなった佐々木禎子さんをしのぶため、広島の平和公園にある「原爆の子の像」をモデルに、地元の平和活動家フロイド・シ
「京都アニメーション」のスタジオが放火され、社員36人が死亡した事件で、会社の本社がある京都府宇治市の公園に、事件を伝える碑が完成し、14日に遺族などが参加して式典が開かれました。 事件の記憶を長く伝える象徴としての碑が完成したのは、京都府宇治市の「お茶と宇治のまち歴史公園」で、14日の式典には、遺族や従業員など93人が参加しました。 碑文には「夢と情熱を人から人へ。私たちの途切れることのない未来への羽ばたき」などと刻まれ、亡くなった36人を表す36羽の鳥が羽ばたく様子がデザインされています。 京都アニメーションのクリエーターがデザインを手がけ、式典では従業員の代表者のメッセージとして「一羽一羽の鳥たちがたくさんの方々のおもいを届け、つないでいくという気持ちを込めています。おもいを寄せる象徴となることを願っています」などと紹介されました。 このあと、遺族の1人があいさつし「建立に関わった方
大和郡山市にある県立民俗博物館が、収蔵品を保管する施設の問題から、今月16日から展示の一時休止を決めたことについて、山下知事は収蔵する資料が多すぎるとしたうえで「明確なルールを決めたうえで、価値のあるものは残して廃棄することも検討する」と述べました。 大和郡山市にある県立民俗博物館は、50年前の1974年に開館し、大正から昭和初期にかけての生活用具や農具などおよそ4万5000点の資料を収蔵しています。 しかし本館だけでは保管場所が足りず、資料の劣化が懸念されているうえ、施設も老朽化していることから、本館の展示スペースを今月16日から一時休止することを決めました。 これについて山下知事は10日の定例会見で、県民などからの要望に応じて無計画に受け取っていたとしたうえで「同じような農機具を保管し続ける意味がどこにあるのか。未来永劫(えいごう)、県が保管する必要も無いし、スペースも無い。明確なルー
西日本豪雨の影響で香川県丸亀市の丸亀城の石垣が崩落してから今月7日で6年になりますが、石垣の復旧工事は今も続き、来月から石の積み直しが始まる予定です。 国の史跡に指定されている丸亀城は、6年前の7月7日、西日本豪雨の影響で「帯曲輪」の石垣の一部が崩れ、その後も台風に伴う大雨などで大規模な崩落が相次ぎました。 「帯曲輪」と、その上側にある「三の丸」の石垣の復旧工事は今も続いていて、崩れた石などを取り外す作業が去年完了し、来月からは石の積み直しが始まる予定です。 積み直しにあたっては、大雨に対応するため、現代工法を取り入れて排水機能を充実させるほか、雨水などの侵入防止対策をすることにしています。 当初は、ことし3月の工事完了を目指していましたが、想定外の被害が見つかったことなどから、4年遅れとなる令和10年3月の完了を目標としています。 丸亀市教育委員会文化財保存活用課丸亀城管理室の大林隆之室
名古屋市は、耐震強度が低いことなどを受けて6年前から入場を禁止している名古屋城の天守閣について、閉鎖の期間が長引いていることから、安全上、問題がない場所に限って公開を再開できないか検討することになりました。 名古屋城の天守閣は、耐震性が低いことや木造での復元に向けた石垣などの調査のため、6年前の2018年5月から内部への立ち入りを禁止しています。 これについて、名古屋市は、木造での復元が予定通り進まず、閉鎖の時期が長引いていることから、安全上、問題が無い場所に限って一般に公開するなど、活用策の検討を始めることになりました。 具体的には、地震が来てもすぐに屋外に逃げられる大天守の1階部分や、27年前に完成し、耐震性の問題がない外付けのエレベーターが入る建物の公開を検討するということです。 市によりますと、エレベーターが入る建物からは、本丸御殿の屋根を見渡したり石垣を間近で見学したりすることが
ことし6月、宇都宮市で行われた国内初の実験が、関係者の注目を浴びました。 自動で走行する配送ロボットが、みずから路面電車に乗り込んで、隣町に弁当を届けるという実験です。 その背景には「2024年問題」をはじめとする物流業界の課題がありました。 最先端技術を搭載したロボットは業界の救世主になれるのか、熱い視線が注がれています。 (宇都宮放送局記者 宝満智之)
「電動スーツケース」と呼ばれる、人が乗って移動できるスーツケースを、大阪市内の歩道で無免許で使用したとして、中国人留学生が道路交通法違反の疑いで書類送検されました。法律上は原付きバイクと同じ扱いになるということで、警察によりますと、検挙されたのは全国で初めてです。 書類送検されたのは、大阪 此花区に住む30代の中国人留学生です。 警察によりますと、ことし3月、大阪 福島区の歩道で、「電動スーツケース」と呼ばれる、人が乗って移動できるスーツケースを無免許で使用したとして、道路交通法違反の疑いが持たれています。 このスーツケースは最高で時速13キロで走ることができ、法律上は原付きバイクと同じ扱いになるということです。 しかし、ブレーキやウインカーなど道路運送車両法で定められた基準を満たしていないため、日本ではそもそも公道での使用は認められていません。 警察によりますと、電動スーツケースをめぐる
観光客が集中し、公共交通機関の混雑が課題となっている京都市の松井市長が国土交通省を訪れ、観光客などの運賃を市民に比べて高く設定できる制度の実現に向けた支援を求めました。 京都市では、観光客の増加に伴って、観光地を経由する市営バスなど公共交通機関が混雑し、住民が乗車できなくなるなど、市民生活と観光振興の両立が課題となっています。 京都市の松井市長は、25日、国土交通省を訪れて斉藤大臣と面会し、混雑の緩和や観光の恩恵を市民に感じてもらうため、観光客などの市営バスや地下鉄の運賃を市民より高く設定できる制度が実現するよう、支援などを求める要望書を手渡しました。 京都市によりますと、斉藤大臣は京都市の状況に理解を示したうえで、検討していく考えを示したということです。 要望のあと松井市長は「納税者が市営バスに乗れず、日常生活に支障をきたしていることが市民の不満につながっている。市民を優先した価格の創設
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