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ブックマーク / call-of-history.com (8)

  • 【城プロ殿向け】城娘シノン城は誰と仲が良いのか?歴史の中の欧州城娘関係 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    DMMによるブラウザゲーム「御城プロジェクト:RE 〜CASTLE DEFENSE〜」(城プロRE)は擬人化した世界中の城が登場するタワーディフェンスゲームです。ゲームとしての楽しさは勿論、キャラクターの造形や性格付け、イベントのシナリオなどで結構ディープな歴史エピソードに基づいて構成されており、城郭ファンや歴史ファンも楽しめるゲームではないかと思います。私が始めたのは2014年の旧城プロ時代で、一時中断の後、REになって、2016年5月の松城・深志城イベント「白き牡丹と黒烏」から復帰して現在までぼちぼち続けています。殿レベルは178になったところです。 城プロREには日の城だけではなく海外の城も多く登場しますが、その海外の城の中でも登場が多めなのがフランス西部ロワール渓谷のシノン城(CV黒沢ともよさん)です。軽いノリで海外遠征シナリオの導入になることが多い彼女は、やたらと欧州の城娘と

    【城プロ殿向け】城娘シノン城は誰と仲が良いのか?歴史の中の欧州城娘関係 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 「シャーマニズム(「知の再発見」双書)」C・ステパノフ&T・サルコンヌ著

    シャーマニズムがよくわからない。いくつかの宗教学の入門書の知識と、例えば琉球・南西諸島のユタ、東北のイタコ、卑弥呼などに代表されるような古代の巫女、アメリカ・インディアン、アフリカの呪術師、アボリジニ、ブードゥーなどを想起した一般的なイメージを持っている程度なので、最近(2014年)出たばかりのコンパクトなシャルル・ステパノフ&ティエリー・サルコンヌ著「シャーマニズム(「知の再発見」双書)」というを読んでみたが、よりわからなくなった。 シャーマニズムとはなにか。「平凡社 世界宗教大事典(1991年)」にはこうある。 『通常、トランスのような異常心理状態において超自然的存在(神霊、精霊、死霊など)と直接に接触・交流し、この間に予言、託宣、卜占、治病、祭儀などを行う人物(シャーマン)を中心とする呪術・宗教的形態である。』(P851) もう少し端的な説明として、脇平也著「講談社学術文庫 宗教

    「シャーマニズム(「知の再発見」双書)」C・ステパノフ&T・サルコンヌ著
  • 「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」ジャン・ボベロ著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    フランスを代表するライシテ研究の第一人者による、フランス革命から二〇世紀初頭までのライシテが確立していく歴史を概説した一冊。現在のライシテが直面する変化についても若干の言及が加えられている。 『国教を立てることを禁じ、いっさいの既成宗教から独立した国家により、複数の宗教間の平等ならびに宗教の自由(個人の良心と集団の礼拝の自由)を保障する、宗教共存の原理、またその制度。国家と公立学校などの公的領域を脱宗教化することで、私的領域における宗教の自由を保障するライシテの公私二元論は、宗教的民族的出自から切り離された普遍的市民権のベースにもなっている。』(P9) 書では脱宗教化と世俗化とは明確に区別される。脱宗教化とは『法律によってライシテに基づく公教育や政教分離が制度化される過程を示し』(P10)、世俗化とは『市民社会と文化・習俗において宗教の影響が減退する過程を示す』(P10)。このでは前者

    「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」ジャン・ボベロ著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 「城郭の見方・調べ方ハンドブック」西ヶ谷 恭弘 編著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    お城巡りは楽しい。近世以降の現存する城や復原された城なども良いが、個人的には中世の遺構だけになっている城趾を訪れて、往時を偲ぶのが好みだ。 お城巡りは一過性のブームというよりは永続的な趣味として広く受け入れられている気がする。最近だと天空の城の異名が付けられた兵庫の竹田城が話題となっているし、映画化されてヒットした歴史小説「のぼうの城」の忍城、大河ドラマは例えば「八重の桜」では会津若松城(鶴ヶ城)、「軍師官兵衛」では三木城というように毎年のように城が描かれ、さらには「艦隊これくしょん」ブームから派生しての城郭の擬人化ゲームが次々とリリース(「御城プロジェクト」「城姫クエスト」など)されて、注目を集めている。 そんな城に関するコンパクトな入門書・概説書としてこのはおすすめだ。第一章で天守から屋根、装飾、櫓、御殿建築、門など建築全般を、第二章で城の石垣や縄張りなど土木の特徴を構造的に、第三章

    「城郭の見方・調べ方ハンドブック」西ヶ谷 恭弘 編著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 「葬式仏教の誕生-中世の仏教革命」松尾 剛次著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    中国韓国の仏教は日ほど葬送にかかわることなく、葬儀は儒教や道教、シャーマニズム、あるいは無宗教的な手法で行われるのが常であるという。日の仏教が葬式仏教として葬送儀礼に深く関与するようになったのはなぜか、書ではその仏教革命ともいえる日仏教の葬式仏教化の過程が解き明かされる。 結論からいうと仏教の僧侶が組織的に葬送儀礼に関るようになるのは鎌倉仏教教団が格的に社会的影響力を持ち始める十三世紀~十五世紀ごろのことで、檀家制度や諸法令などが整備されていく江戸時代の十七世紀~十八世紀以降やっと葬式仏教が確立する。 それ以前は、仏教の僧侶たちは葬儀に対してはかなり消極的だった。古代から中世にかけて穢(ケガレ)忌避の観念は制度化され、僧侶たちも非常に強く穢れを避けることを意識していた。死穢は「死体に触れたり、葬送、改葬、墓の発掘などに携わったために生ずる穢れで、その穢れに触れた人間は普通、三〇

    「葬式仏教の誕生-中世の仏教革命」松尾 剛次著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 「〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ」下重 清 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    中世・近世を中心に日において人身売買がいかにして無くならず生き残り続けたか、を通史として浮き彫りにした文字通り「身売り」の日史の概説。 古代から中世にかけて、人はものとして売り買いの対象だった。鎌倉・室町時代を通して時の政権も例えば無理やり誘拐や騙して売り飛ばしたりといったものは不正とされたが人身売買そのものは禁止されなかったし、戦国時代は文字通り「人取り」という奴隷売買が国内のみならず海外向けにも行われていた。江戸幕府になっても禁止されたのは人商い業と人をかどわかして売る行為であって人身売買そのものは禁止されなかった。ただ、譜代下人から年季奉公へと雇用形態が変化したことによって人身売買の対象は大きく縮小したが、男性の人身売買はほぼ無くなったものの、いわゆる遊女・売女など苦界に沈めるという行為を通しての女性の人身売買は残り続けることになった。 何故江戸時代に女性の身売りは無くならなか

    「〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ」下重 清 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 近代日本、海水浴誕生の歴史 | Kousyoublog

    明治以前の海水浴海水浴が始まるまで、日では海は行楽の対象ではなかった。唯一の海での遊びとしては「潮干狩り」があったが、基的に海は漁民たちの生活の場であり、江戸時代には鎖国政策もあって海は近寄りがたいものとする風潮が強かった。海に入る行為としては穢れを清める儀式としての「水垢離」や祭礼の一環として神輿を担いで海に入る「海上渡御」などの宗教的儀式としてのものか、海水が健康増進・病気療養によいとする言い伝えから、病気予防のため、あるいは病気の者が海水を浴びて治療をしようと試みる「汐湯治」など医療目的のもので、行楽として海に入る行為は見られなかった。また、水泳は武芸として武士階級で広く行われていたが、川泳ぎが中心であった。 欧州では十八世紀の中頃から海岸周辺での保養・療養の重要性が語られるようになり、1740年のイングランド北東部スカーバラに開かれた海水浴場を嚆矢として、1754年ブライトンに

    近代日本、海水浴誕生の歴史 | Kousyoublog
  • 「武士に『もの言う』百姓たち: 裁判でよむ江戸時代」渡辺 尚志 著

    江戸時代の百姓は時に一揆などで爆発することはあっても武士に虐げられ、高率の年貢や身分制度の中でじっと耐え忍んでいた・・・のでは決してなく、むしろ自身の利益を守るために武士たちに対して臆することなく自身の意見を言い、次々と訴訟を起こす、もの言う百姓たちだった、という訴訟社会としての江戸時代の社会の様子を一つの裁判例を通して描き出す、面白い。 第一部では江戸時代の訴訟・裁判制度の全体像について、第二部で江戸後期の松代藩信濃国水内郡長池村(現長野県長野市)で起きた名主選挙を巡る百姓同志の対立が訴訟として提起されて判決が下るまでの一部始終について描かれている。この後半の訴訟の様子がとても面白い。 江戸時代にはまず百姓たちには訴訟する権利などは存在しない。全ては領主の御慈悲として百姓同士の争いにお裁きを与えてくださる、というものだ。ゆえに判決は無謬であり、絶対である。一審制であり、寺社・町・勘定各

    「武士に『もの言う』百姓たち: 裁判でよむ江戸時代」渡辺 尚志 著
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