「若者のビール離れが進んでいる」といわれる一方、若年層の嗜好はコーヒーや紅茶などの無糖飲料に対象をシフトしている――。これまでのコラムでもそうした時代の変化について言及してきました。 そんななか、黒ビールのリバイバルや復活の兆しがあるビアガーデンなど、ビール市場が紆余曲折を得ながら、時代に合った新しいステージに到達しようとしています。こうした既存のビール市場の苦悩を横目に、じわじわと売り場を拡大しているのが「クラフトビール」です。 クラフトビールは、日本では「地ビール」の名称で親しまれており、1994年の酒税法改正から新規参入も含め、全国各地で製造されるようになりました。さて、そんな地域に根ざした味はいったいどのような特徴があるのでしょうか。