琵琶湖まで徒歩5分。滋賀県立大学のキャンパス内にある水産学研究室で、「骨なし魚」が養殖されている。率いるのは、環境科学部で淡水魚の研究を専門とする杉浦省三教授。若者の魚離れの理由に骨の存在があるという調査を耳にし、3年前から研究を始めた。「骨なし」と言っても骨そのものをなくすのではなく、特殊なエサを与えて骨を軟らかくする。骨を取らなくても、焼き魚などでそのまま食べられるという。1年前には養殖し
琵琶湖まで徒歩5分。滋賀県立大学のキャンパス内にある水産学研究室で、「骨なし魚」が養殖されている。率いるのは、環境科学部で淡水魚の研究を専門とする杉浦省三教授。若者の魚離れの理由に骨の存在があるという調査を耳にし、3年前から研究を始めた。「骨なし」と言っても骨そのものをなくすのではなく、特殊なエサを与えて骨を軟らかくする。骨を取らなくても、焼き魚などでそのまま食べられるという。1年前には養殖し
兵庫県播磨町に古くから伝わる味にちなんで開発された調味料「飯蛸(いいだこ)だし醤油(しょうゆ) 弥生の香り」が販売される。古くから地域一帯で盛んだったイイダコ漁や、しょうゆの原形とされた「醤(ひしお)」が製造されていたとする歴史から着想を得た。開発・販売する飲食店「PRIRICO(プリリコ)」=南大中2=の中谷裕美子代表は「しょうゆの風味や味わいから、弥生時代の播磨町に思いをはせてもらえる一品になった」と話す。(宮崎真彦) 町には目玉となる特産品が少なく「長年住んでいて(特産品がない)と決めつけている部分があった」と中谷さん。昨年春に町商工会の町特産品開発支援事業も活用して、商品開発への挑戦を決めた。 中小企業診断士など専門家を迎えて町内各地を巡り、商品につながるものを探索。昨年4月にあったイベント「はりま春風フェス」の来場者からアンケートを取り、町のイメージ調査を行った。 アンケートや専
「紅茶に塩」で外交問題 米教授主張に英反発 2024年01月27日11時05分配信 スリランカの紅茶(EPA時事) 【ワシントン時事】「紅茶に塩を入れるとおいしい」と米国の大学教授が提案したところ、緊密な同盟関係にある紅茶の国・英国で激しい反発を招き、米政府が火消しに走る事態に発展した。ただ、その後も正しい紅茶の入れ方を巡り、両国の論争が続いている。 釉薬がカテキンの酸化促す 「茶器で味が変わる」実証―名古屋工業大 騒動の発端は、24日に出版された米ブリンマー大学のミシェル・フランクル教授(化学)の著書。紅茶に一つまみの塩を加えることで、苦味を減らすことができると主張した。これに英国民が敏感に反応。英紙デーリー・メール(電子版)のコメント欄には「絶対に嫌だ」「米国人はまともな紅茶を入れられない」などの意見が並んだ。 在英米大使館は声明を出し、「(フランクル教授の主張で)英国との特別な関係が
すしネタや刺し身で人気のマグロ。大トロ、中トロ、赤身のほか、最近は中骨に付いた中落ちや頭部の脳天、ほほ肉といった希少部位も注目されている。一方、「血合い」は身の一部ではあるものの、流通過程で捨てられることもある。近年、この血合いを食べると、生活習慣病やストレスの改善などに効果が期待される抗酸化物質を摂取できることが分かり、水産関係者などの間で注目を集めている。(時事通信水産部長 川本大吾) 血合いが入ったマグロのブロック=2024年1月13日、東京・豊洲市場【時事通信社】 初の臨床試験で実証 首都圏の台所と言われる東京・豊洲市場(江東区)のマグロ専門仲卸「大花」は、血合いについて「端材は1日に40~50キロは出る。たまに持っていく業者もいるが、ほとんど値段は付けない。売り物にはならないから捨てるしかないよ」と話す。そんな血合いが「体にいい」ことは、以前から言われていた。2010年に水産総合
アサヒビール「スーパードライ」のロゴが入った練習着を着たマンチェスター・シティーのハーランド=2023年8月、ギリシャ・ピレウス(ゲッティ=共同) 【ロンドン共同】英アパレルブランド「スーパードライ」が、サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティーを相手に訴訟を起こした。英メディアによると、練習着の胸付近にあるアサヒグループの同名商品ロゴが商標権の侵害に当たると主張。クラブはデザインを一部変更した。 マンチェスターCは2022年にアサヒグループホールディングス(HD)の欧州統括会社と契約を結び、昨年7月からノンアルコール商品「スーパードライ アサヒ0.0%」のロゴが入った練習着を使用。今回の訴訟が報道されると、試合前のウオームアップなどで選手らが着用するウエアからスーパードライの文字だけが消えた。 訴えたスーパードライは03年に英国で創設され、世界的なスター選手だったデ
ユーグレナ社、藻類大量培養技術の強みを活かし、新素材「オーランチオキトリウム」の生産体制を構築、商業生産開始食品原料販売および受託培養・生産、様々な用途での可能性を検討 株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、当社の強みである藻類大量培養技術を活かして、DHA※1を多く含み魚介風味が特徴の食品原料等として注目されている微細藻類である「オーランチオキトリウム」の生産体制を構築し、沖縄県石垣市にて商業生産が可能になったため、食品原料販売および受託培養・生産を開始することをお知らせします。 ※1 DHA:ドコサヘキサエン酸。人間に必要な栄養素である必須脂肪酸の一つ。人間の体内で合成ことができないため、魚介類等から摂取する必要がある 左:オーランチオキトリウムの粉末、右:オーランチオキトリウムの顕微鏡写真 オーランチオキトリウムの加工イメージ 当社は、2005年に世界で初
国のデジタル水産業戦略拠点に選ばれている気仙沼市で、漁船員のオンライン診療などに向けた準備が新年度から加速しそうだ。26日に市水産振興センターで開かれたデジタル水産業推進協議会(会長・齋藤徹夫気仙沼漁協組合長)で、具体的な取り組みに向けた計画骨子を決めた。 戦略拠点は、国の「デジタル田園都市国家基本方針」に基づいて設置されたモデル地域。昨夏の公募で気仙沼、大阪府泉州、山口県下関の3地域が選定された。 気仙沼市では、漁船員のオンライン診療などを盛り込んだ「洋上支援デジタル基盤整備」をはじめ、八つの取り組みを目指す。スケジュールなどを盛り込んだ地域計画を2月中に策定する予定で、この日の推進協では、計画骨子を決めた。 事務局(市水産課)の説明によると、新年度から領海外でもスターリンク(米国民間企業の衛星通信サービス)の利用が可能になる見込みで、洋上でも陸上と同程度の高速大容量通信が可能になるとい
県水産加工品品評会(県水産加工業協同組合など主催)が、このほど石巻市で開かれた。気仙沼・本吉地方からは、斉吉商店(斉藤純夫社長)=気仙沼市潮見町=の「銀鮭ゆう庵漬け焼きほぐし」が最高賞に次ぐ水産庁長官賞に入るなど、水産加工3社と気仙沼向洋高校から出品された4品目が入賞した。 県内産の水産加工食品を対象とした品評会。48回目の今回は、加工会社46社と高校・支援学校3校から112品目が出品された。着想、食味、製造技術などを総合的に評価する1次審査で上位50品を絞り、最終審査で最高賞の農林水産大臣賞など21の入賞品目を選んだ。 気仙沼・本吉地方の入賞者で最上位となった斉吉商店の「銀鮭ゆう庵漬け焼きほぐし」は、南三陸町産のギンザケをしょうゆベースのたれに数日漬け、蒸し焼きにした商品。昨夏、東京都内の有名デパートで量り売りして大好評だったことから、家庭で手軽に味わえるように真空パックにして量産化した
【読売新聞】福島支局長 石塚人生 福島県沿岸で水揚げされる魚介類は「常磐もの」と呼ばれる。暖流と寒流がぶつかる漁場は、豊かな海の恵みをもたらす。 県北部の相馬市でよく取れるのがホッキ貝だ。生でも火を通してもおいしい。身はシコシコとし
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Livhub」からの転載記事となります。 タイ・バンコクから60kmほど離れたチョンブリー市の沿岸地域に位置する、歴史的な漁村アンシラ。約1世紀前の街並みが残るこの小さな町の沖合に浮かぶ、あるものが今世界から注目を集めている。 赤い屋根と巨大で繊細な竹の足場が特徴の、Angsila Oyster Scaffolding Pavilion(アンシラ・オイスター・スカフォールディング・パビリオン)だ。 タイ・バンコクの建築事務所「CHAT Architects」と、チュラロンコーン大学の国際デザイン・建築プログラム(INDA)の「アンシラ・オイスター・スカフォールディング・スタジオ」が手がけたこのオイスター・パビリオンは、伝統的なカキやムール貝の養殖場と、新しい海上エコツーリズムのプラットフォームが一体となった設計だ。 その美しいデザインと斬新なアイデア、
第10管区海上保安本部は25日、管内3県(鹿児島、宮崎、熊本)の2023年の海上犯罪送検が前年より62件多い663件だったと発表した。4年続けて過去10年で最多となった。新型コロナウイルス禍の収束に伴う人の流れの回復が一因とみられ、特に個人消費を目的としたレジャー感覚の密漁が急増している。 過去10年で最も少なかったのは19年の384件。20年以降、コロナ禍前の18年(452件)を上回るペースで増加している。 内訳は、無検査運航や法定書類の不備など「海事関係法令違反」が最多で243件(前年比42件減)。禁止期間中の採捕など「漁業関係法令違反」は177件(同64件増)、船舶衝突による業務上過失往来危険罪など刑法犯53件(同24件増)が続いた。 漁業関係法令違反は、レジャーなどに伴う密漁が171件(同68件増)を占めた。高級食材を狙った組織的な密漁だけでなく、レジャー客が伊勢エビを釣ったり、磯
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大阪湾では、今月に入りクジラの目撃情報が相次いでいて、26日朝は大阪湾の大和川の河口付近でクジラ1頭が海面近くを泳いでいるのが目撃されました。大阪府は、同じマッコウクジラの可能性が高いとして、クジラとの接触事故が起きないよう、航行する船舶に注意を呼びかけています。 26日午前7時45分ごろ、大阪湾の大和川の河口付近でクジラ1頭が海面近くを泳いでいるのを、近くを巡視していた大阪府水産課の漁業取締船が確認しました。 大阪府によりますと、体長はおよそ12メートルで、マッコウクジラのオスとみられています。 26日午後4時ごろ、NHKのヘリコプターが上空から撮影した映像でも、時折、潮を噴き上げながら海面近くをゆっくり泳ぐ様子が確認されました。 大阪湾では今月12日以降、堺市や岸和田市の沖などでクジラの目撃情報が相次いでいて、大阪府はいずれも同じクジラの可能性が高いとしています。 大阪府はクジラとの接
「とにかく新しいことをしなければ─」。そう話すのは理研ビタミン山木社長。物価高に賃金アップが追いつかず、消費者の間では安価なPB(小売業者発のプライベートブランド)が人気。NB(ナショナルブランド)が押されがちの中、「選ばれるNBを作り続けたい」と山木氏。同社の利益は8割が食品改良剤を占めるが、それ以外の分野でもヒット商品を開発する、同社独自の発想とは─。 人口減での競争下ふりかけにみる差別化 帝国データバンクによると、2024年1月~4月までの食品値上げ予定品目数は11月末時点で1596品目となり、22年同月時点と比べて8割減のペースで推移。値上げラッシュは24年春に収束傾向との見通しがでた。値上げ疲れの消費者の心を掴むため、現在食品業界各社は値上げに見合うリニューアル等を行い、商品力を高める努力の最中である。 そんな中、価格戦争には巻き込まれず、市場価格の3倍でも売れている理研ビタミン
21~22日に発達した低気圧による強風と高波で、宮城県南三陸町の志津川湾で養殖するワカメの半数程度が流されたり傷ついたりする被害を受けたことが26日、県漁協志津川支所への取材で分かった。ワカメは2月から水揚げが本格化するが、同支所は生産量が半減するとの見通しを示した。 同支所によると、湾内に約35…
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!--koshien-banner-PC BGN-->\n<div class=\"koshien-banner\">\n <style>\n .koshien-banner {\n margin: 0 0 15px;\n }\n .koshien-banner p {\n display: block;\n }\n .koshien-banner p a {\n display: block;\n }\n .koshien-banner p a img {\n width: 100%;\n max-width: 660px;\n height: auto;\n }\n </style>\n <p><a
外国出身・日本文化研究家と料理人が「常磐もの」の魅力を映像で発信 日本食品海外プロモーションセンター 2024/01/26 19:50 コルビさん(左)が原釜漁港を視察する映像の一場面 日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に伴う風評対策として相双地方を舞台にした映像を制作した。日本で活動する外国出身の日本文化研究家と料理人が本県の復興の現状や、本県沖で水揚げされる魚介類「常磐もの」の魅力を海外に発信している。 制作した映像は2本。日本文化研究家のレベッカ・ウイルソンライさん(ニュージーランド出身)が浪江町のなみえ星降る農園や大熊町の学び舎ゆめの森を訪ね、関係者へのインタビューを通じて復興の象徴となる先進的な取り組みを紹介している。 もう1本は、料理人のドミニク・コルビさん(フランス出身)が相馬市の原釜漁港で水揚げや競りの現場を視察し、実
能登島で販売開始 七尾市能登島佐波町の「ひょっこり温泉 島の湯」は25日、地元の漁港で水揚げされた魚を使ったすし「島の寿司(すし)セット」の販売を始め、売り上げの一部を義援金として寄付する。毎週木曜日のみ販売し、限定40食。(染谷明良) 島の湯は現在、断水中の市民向けに風呂を無料開放しているが「お風呂に入るだけでなく新鮮な魚、島の魚を食べてほしい」と販売を決めた。すしのネタは能登島東部に位置する鰀目(えのめ)漁港で水揚げされた朝どれの新鮮な魚介類だ。 併設の食堂の厨房(ちゅうぼう)で握るのは、能登島でいずれも民宿の「能登島荘」を営む谷口和義さん(65)と「勝雄館」を営む加地伸弥さん(53)。断水や地盤沈下などの被害により民宿の復旧のめどが立たない中、「人の役に立ちたい」との思いで引き受けた。
大阪海苔協同組合の村瀬忠久理事長(大乾社長)は19日、ホテルニューオータニ大阪で開かれた新年の集いで、業界の近況について「昨年よりも生産枚数・金額とも上がっているが、今、一番作らないといけない時に九州では網が張れない状況になっている」と述べ、「ほかの農産物、海産物も温暖化の影響で状況は良くない。生産者も消費者も高齢化している」と指摘。 そのうえで、「われわれも同じで、いかに若手にバトンを渡すかということを真剣に考えなければならない。しんどい中だが、少しずつ前に進んでいきたい」と強調した。 また、白羽清正副理事長(ニコニコのり社長)は「株も上がっているが、海苔の相場も上がり大変だ。昨年も話したが、海苔離れが進み食べられなくなると、お寿司や海苔は韓国が発祥だと言われかねない」と危惧を示し、 白羽副理事長(大阪海苔協同組合) 「おにぎりがSNSでブームとなるなど、暗い話ばかりではない。食べるシー
例年、秋から冬にかけて愛媛県でも摘み取りが盛んになる養殖のり。しかし、今シーズンは摘み取りがほとんど行えない状態が続き、生産者からは悲痛な声があがっています。 対策に乗り出した愛媛県は、全国に先駆けてドローンを活用した実証実験を行いました。 のり養殖の現場で、いま何が起きているのか。実証実験の結果とあわせて取材しました。 特集の内容はNHKプラスで配信中の1月24日(水)放送「ひめポン!」(NHKGTV午後6時10分~)でご覧いただけます。 画像をクリックすると見逃し配信が見られます!見逃し配信は1/31(水) 午後6:59まで 西条市でのり養殖を営む藤田光馬さん(70)です。取材に伺ったのは1月中旬、本来であれば多くの船が摘み取り作業に出ている時期ですが、今シーズンはほとんど摘み取りができない危機的な状況だと藤田さんは話します。
代替プロテイン イスラエルのForsea Foodsが世界で初めて培養うなぎの試作品を発表 2024/1/22 代替プロテイン, 代替魚, 培養肉 Forsea Foods, イスラエル 投稿者: 佐藤 あゆみ イスラエルの培養魚企業Forsea Foodsが培養うなぎの開発に成功し、初となる試作品を発表した。 これまでに植物性うなぎが発表されたことはあるが、Foovoの認識では、細胞培養によるうなぎの試作品を公開したのはForsea Foodsが世界初となる。 Forsea Foodsは、乱獲により絶滅の危機に瀕しているうなぎの個体数減少に歯止めをかけること、アジア・欧米で絶大な人気を誇るうなぎ需要に持続可能な方法で応えることを目指して2021年に設立された。 チームメンバーには、日本細胞農業協会などの活動を通じて国内での細胞農業の普及活動に早期から取り組んできた杉崎麻友氏がいる。 今回
「細胞水産業」のスタートアップForsea Foods(フォーシーフーズ)が、ニホンウナギの細胞培養に成功し、試作品を公開した。庶民の口から遠のいてしまったニホンウナギが、懐具合も環境問題も気にせず味わえるようになる日は近そうだ。 イスラエルを拠点とするForsea Foodsは、これまでの培養肉の製造方法とは異なる「オルガノイド」(臓器類似構造体)技術を使用して日本うなぎの肉を作った。現在主流の細胞培養では、肉の形になるように細胞を保持するスキャフォールド(足場)を使うが、オルガノイドは細胞自身が自然な肉の三次元構造を形成するので、それを必要としない。そのため大幅なコストダウンが見込まれるという。 ニホンウナギは乱獲によって絶滅の危機にあり厳しい捕獲規制があるものの、価格が高騰したことから不法取引が絶えない。それに代わるウナギの養殖でも、稚魚の不正取引や産地偽装など、ウナギは何かと問題が
生きたサメからヒレだけを切り取り、残りは海に捨てるフカヒレ漁「フィニング」は、持続不可能な漁業の中でも「札付き」の代表格といえる。残酷なだけでなく、統計的には魚体の約95%が使われないため無駄も多い。無数のドキュメンタリー番組がこの漁法を掘り下げ、レポーターが潜入取材で問題点を紹介し、反対運動には何十万筆もの署名が集まった。各国政府もこれに呼応し、フィニングを禁止した。 表面的には、こうした取り組みは成功しているように見える。しかし、不穏なパラドックスが立ちはだかっている。フィニング禁止が進んだことで、意図せずして全体的なサメの死亡率が増加している可能性があるのだ。 科学誌サイエンスに掲載された論文は、2012~19年に世界150カ国の国内水域と公海で漁獲されたサメに関するデータを分析し、フィニング禁止の効果に疑問を呈している。この研究の共著者で、米自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバン
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