イタリアで9月25日、上下両院の総選挙が行われ、右派政党を率いるジョルジャ・メローニ氏が初の女性首相に就任する見通しとなった。 今年7月、左右両派の連立によるマリオ・ドラギ内閣が発足から1年半で崩壊したが、左派は右派に圧倒され、選挙に勝てなかった。 メローニ氏は最近、ウクライナ支持を強調したり、欧州連合(EU)批判を和らげたりとイメージチェンジを図ってきた。ただし、かつてムソリーニ元首相に傾倒していた政党「イタリアの同胞」の党首である。 6月には自然な家族に賛成、LGBTロビー団体に反対、性的アイデンティティーに賛成、ジェンダー思想に反対、イスラム主義暴力に反対、強固な国境に賛成、大量移民に反対、大きい国際金融機関に反対、ブリュッセル(EU)の官僚に反対―と保守系の主張を展開した。 国民生活に関係する経済政策では、積極財政を主張しているが、変化はすぐには出ないのは確実だ。 というのは、イタ