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前編【<東京裁判・開廷から78年>カネの問題、最も苦労したことは…速記者10人が語っていた裏話】からのつづき 第二次世界大戦後の1946年に開廷した「極東国際軍事裁判」、いわゆる「東京裁判」は、現在も様々な議論が存在する。研究本の類は現在も新刊が店頭に並び、4時間半を超えるドキュメンタリー映画「東京裁判」(1983年)は近年、終戦記念日に合わせた特別上映が定番化した。 いまだ関心が高いこの裁判は、日本の戦後を方向づけた歴史的出来事であり、多種多様な“登場人物”たちが織り成す人間ドラマでもあった。その両面を法廷の中央で見ていた者たちがいる。「人情のつれなさというものを身にしみて感じさせられた」――東京裁判から6年後、裁判記録の作成に従事した衆議院の速記者たちが語った言葉とは。 (前後編記事の後編・「新潮45」2010年12月号掲載「稀少資料入手! 国会速記者たちが語っていた『東京裁判』裏話」
第二次世界大戦後の「極東国際軍事裁判」、いわゆる「東京裁判」は1946年5月3日に開廷した。A級戦犯として起訴された日本人被告は28人。約2年半後の11月12日、免訴・病死の3人を除く25人に絞首刑(7人)や終身禁固刑(16人)、禁錮20年(1人)、禁錮7年(1人)が言い渡された。 裁判官は連合国側11カ国の11人、裁判長は豪州のウイリアム・ウェッブ。検察側の国際検察局も連合国側各国の出身者で構成され、首席検察官は米国のジョセフ・キーナンが務めた。弁護にあたったのは鵜澤總明 を団長とする「極東国際軍事裁判日本弁護団」や米国人たちである。 開廷から今年で78年を迎えるこの裁判については、現在も様々な議論が存在する。関係者の人数が膨大だったことも、研究本やドキュメンタリー映画などから見て取れるだろう。だが、そうした記録には残りにくい“裏方”として、最初から最後まで東京裁判を見続けた者たちがいた
作家・武田泰淳の『ひかりごけ』(1954年)は、43年に知床半島で起こった「遭難船人食い事件」をモデルにしている。ディティールに違いはあるものの、極寒の中で船が遭難し、陸地に流れ着いた生存者が死者の肉を食べたという流れは同じだ。小説は高い評価を受け、1992年には三國連太郎主演で映画化された。一方で、実在の船長は助かった当初こそ「不死身の神兵」と呼ばれたが、事件の発覚で1年間の服役生活を送り、出所後も自らを責め続けた。いったいなぜ事件が発覚したのか。 (「新潮45」2006年2月号特集「明治・大正・昭和 文壇13の『怪』事件簿」掲載記事をもとに再構成しました。文中の年齢、年代表記等は執筆当時のものです。文中敬称略) *** 【レア写真】作家・武田泰淳 『ひかりごけ』発表から7年後と18年後の姿 大シケで消息を絶った徴用船 北海道・知床半島の突端近くにペキンノ鼻という奇妙な地名がある。もとも
前編【元皇族の庶子を自称、17歳で宮様と熱愛、元首相と勝手に入籍…皇族詐欺の元祖「増田きぬ」の波乱万丈人生】からのつづき 皇室の出自であると偽って詐欺をはたらく「皇族詐欺」。その“元祖”と見られていた「増田きぬ」は、終戦直後から元皇族・北白川宮(きたしらかわのみや)のご落胤および久邇宮朝融(くにのみや・あさあきら)王の愛人を自称していた。昭和53年には元皇族・東久邇稔彦(ひがしくに・なるひこ)氏の“戸籍妻”として注目され、その後も数々の訴訟や詐欺スレスレの行為でマスコミに登場する。ノンフィクションライター・上條昌史氏が増田きぬを追ったのは2005年のこと。きぬが電話取材で語った“過去と残りの人生“とは。 (前後編記事の前編・「新潮45」2005年8月号特集「昭和史七大『猛女怪女』列伝 元祖偽皇族『東久邇きぬ』という謎」をもとに再構成しました。文中の年齢、肩書、年代表記等は執筆当時のものです
前年の1918年にはアメリカのウィルソン大統領が第1次世界大戦後の国際秩序を構想して民族自決を含む14カ条の平和原則を提唱していた。民族自決とは、各民族が自らの意志にもとづいて運命を決する権利を持ち、他の民族や国家による干渉を認めないとする考え方である。ただし、これはヨーロッパの民族を想定しており、朝鮮とは基本的に無縁であった。 とはいえ、朝鮮の独立運動家にとっては希望の光となる。彼らは高宗の国葬によって人々が京城に集まるという好機をとらえ、大衆を動員した独立運動を起こそうと考えた。東京在住の朝鮮人学生も、1919年2月8日に二・八独立宣言書を発表し、運動実践のために朝鮮に戻っていった。 そのころ京城では延禧専門学校や京城医学専門学校の学生たちがたびたび各校の代表会議を開いて国葬の際に事を起こす計画を練り上げていた。他方で、天道教教主の孫秉熙(ソンビョンヒ)もキリスト教や仏教とともに宗教界
バイデン氏とトランプ氏の支持率は拮抗 1月15日、11月の米大統領選挙に向けた共和党の候補指名争いが、中西部アイオワ州の党員集会で幕を開けた。 【写真を見る】女性スキャンダルも“追い風“になった? トランプ氏が接近した美女たち 現在の情勢は、各種世論調査で圧倒的な強さを誇るドナルド・トランプ前大統領が共和党の候補に選ばれ、ジョー・バイデン大統領との再戦になる可能性が高いと言われている。 バイデン氏とトランプ氏の足元の支持率は拮抗している。ロイターが11日に発表した世論調査によれば、両氏の支持率は35%と並んだ。「いずれかを選ばなければならない場合、どちらを支持するか」という問いでも、両氏への支持率はともに48%だった。 バイデン氏は中間層を豊かにする経済政策「バイデノミクス」を打ち出して有権者を取り込もうとしているが、支持率が伸び悩んでいる。統計上、米国のインフレ率は落ち着きを取り戻しつつ
「昨日大量に入荷したのに明日には完売しそうです。もっと注文すべきでした」 【写真】衝撃の放尿映像 ほか 昨年12月24日、京畿道にある大型スーパーの酒類コーナーに赴くと、スタッフがそういった。クリスマスイブのこの日、欧米のビールがあまり売れずに山積みされていたのとは対照的に、すぐそばに置かれていたアサヒスーパードライの缶ビールは在庫がほとんど残っていなかった。 ビールの棚の前に立っていると、 「買うなら、いまのうちにカートに入れたほうがいいですよ。戻ってきたら売り切れてるかもしれない」 とスタッフにいわれ、急きょカートに突っ込んだ。値段は340mlの缶が6本で1万5000ウォン(約1646円)と、他の海外ビールより高い。それでもスーパードライを買い求める客は多いのだ。 22年比で250.2%増 昨年の日本ビールの売り上げは追い風に帆を張った勢いだった。韓国関税庁が12月15日に発表した輸出
台湾の総統選挙が終わった。民進党の頼清徳氏が、558万6019票を獲得して当選した。今回の総統選では、ほかに国民党の侯友宜氏、民衆党の柯文哲氏が立候補していた。中国と距離を置く民進党、中国寄りの国民党、既成政党からの脱却をめざす民衆党という色分けだった。 【現地撮影】着ぐるみ街宣車にコンサートのような集会…台湾総統選の盛り上がり 投票当日、ひとりの台湾人と連絡がとれた。匿名と勤務先を明かさないという条件で話をしてくれた。Lさん、32歳。中国の企業で働いていた。選挙を前に台北に戻っていた。 台湾の選挙は住民票がある場所での投票に限られる。日本のような不在者投票もない。 中国で働く台湾人は国民党支持層だといわれていた。台湾と中国の関係がよくなければ、仕事をつづけることもできないからだ。国民党を後押しする中国は、彼らに台湾に戻っての投票を促した。中国には100万人から120万人の台湾人が働いてい
衰退するアメリカ 文明はいつか衰退します。アメリカに往時の勢いがなくなったのは、当然のことかもしれません。ただ、アメリカの最盛期を1945年とすると、まだ45年しか経っていません。依然としてアメリカは世界一の国力を誇っていますが、かつての輝きを失いつつあることは事実です。いろんな分野で競争に負けるようになった。ひょっとすると、現代の豊かな文明は以前よりも短命ではないのかという危惧が私の心をよぎります。 ただし、アメリカ衰退の主たる理由は歴史上の偶然という面もあります。すなわち、未曾有の経済発展は冷たい戦争と同時期に始まりました。よく考えてみると、これは歴史上かつてなかったことです。なぜなら、戦争は貧困と結びつくからです。米ソの直接的な戦争には至らないものの、「冷戦」が戦争であったことは間違いありません。 アメリカはソ連とは干戈を交えませんでしたが、朝鮮半島やベトナムは米ソ対立の最前線となり
インド産ウイスキーも台頭 2023年に人口が世界一となったインドは、このところ経済が絶好調だ。 インドの昨年第3四半期の経済成長率は前年比7.6%上昇した。市場予想の6.8%、インド準備銀行(中央銀行)の6.5%をそれぞれ大幅に上回っている。 【写真を見る】ガンジス川の支流に危険な白い泡が…環境汚染も経済成長の妨げに 伸び率は前期の7.8%からやや鈍化したものの、製造業の好調さと政府支出の伸びが高成長を維持した形だ。 弱いと言われてきた製造業も実力を付けてきている。 2023年12月12日に発表された10月の鉱工業生産指数は前年比11.7%上昇した。16ヵ月ぶりの高い伸びで、市場予想の10%を上回った。耐久消費財の需要が好調だったことが主な要因だ。 「メイド・イン・インド」の製品は国際的な競争力も持ち始めている。 インドはもともとウイスキー愛好国だが、最近は生産国としても存在感を増しつつあ
“絶対に負けられない戦い” 2024年は注目選挙が目白押しである。 岸田文雄総理が伝家の宝刀である解散権を行使するかどうかが注目され、さらに、今年7月には東京都知事選挙が控えている。現在2期目の小池百合子都知事の出馬が焦点だ。 【写真】永田町をかく乱する小池都知事のファッションチェック 「いまのところ、小池知事が3期目に挑戦するとは明言していないものの、都庁幹部の間では小池知事の出馬が既定路線となっています」(都政担当記者) 今月、その都知事選を占う重要な選挙が予定されている。1月14日に告示され、21日に投開票される八王子市長選である。 八王子といえば、前政調会長で自民党の都連会長を務める萩生田光一氏の地元。萩生田氏は永田町を揺るがす安倍派の裏金問題の渦中にあり、一連の問題が発覚して「一兵卒に戻る」として政調会長を辞任した。さらに、昨年末には東京地検特捜部による任意聴取が行われたと報じら
第4四半期に景気後退入りする可能性 米S&Pグローバルが12月15日に発表した12月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI、速報値)は総合で47となり、前月に比べて0.6ポイント低下した。悪化は2カ月ぶりで、好不況の境目である50を7カ月連続で下回った。 【レア写真】欧州のインフレを加速させたウクライナ情勢…最前線近くの住民たちは苦しい暮らしの中で勝利を祈っている ユーロ圏の第3四半期の国内総生産(GDP、改定値)は前期に比べて0.1%減少しており、第4四半期に景気後退入りする可能性は極めて高いと言われている。 ユーロ圏最大の経済規模を誇るドイツ経済が足を引っ張っている。 ドイツの12月のPMIは46.7と前月に比べて1.1ポイント低下した。市場は「48.2に改善する」と予測していただけにドイツ経済の不調が改めて認識された形だ。第3四半期のGDPも前期に比べて0.1%減少している。インフレ
前編【「アナタハンの女王」と呼ばれた女性の生涯 日本兵32人に囲まれ、そのうち5人と“結婚”、4人は不審死か別の男に殺害され…異様な孤島生活とは】からのつづき 戦時中、南海の孤島「アナタハン」で夫と暮らしていた比嘉和子さん。夫が島を離れた際に米軍の爆撃で移動手段を失くし、32人の男性兵士と島に取り残された。そして始まった彼らとのジャングル暮らしは、和子さんを奪い合う「戦争」と和子さんの「処刑裁判」につながってしまう。命からがら帰国した日本もまた、彼女にとって安住の地とはならず、ひと儲けを企む輩が集まり始めた――。 (前後編記事の前編・「新潮45」2005年8月号特集「昭和史七大「猛女怪女」列伝」掲載記事をもとに再構成しました。文中の年齢、年代表記は執筆当時のものです) *** 【写真】喜びと緊張が混じった表情で前を見据え…アナタハンから救助された際の比嘉さん 帰国後のおだやかな表情も 「処
太平洋戦争の終結から数年後、南洋の孤島から日本に生還した沖縄出身の女性。日本の敗戦も知らず、32人の男性兵士とジャングルで暮らしていたという身の上は、世間に大きな衝撃を与えた。しかもその間も12人が命を落とし、うち数人は彼女をめぐって殺害されたという。想像を絶する過酷な状況のなか、生き抜くことを決意した彼女が選んだ生き方とは――。 (前後編記事の前編・「新潮45」2005年8月号特集「昭和史七大『猛女怪女』列伝」掲載記事をもとに再構成しました。文中の年齢、年代表記は執筆当時のものです) *** 【写真】喜びと緊張が混じった表情で前を見据え…アナタハンから救助された際の比嘉さん 帰国後のおだやかな表情も 「女王蜂」の生還 「帰ってください! お話しすることは何もありません。私の知る和子さんは近所の子供たちから『カズおバア、カズおバア』と慕われた優しい女性でした。もう、帰ってください」 今年(
「ヤマザキパン」の迅速な対応に各方面から称賛の声が上がっている。大きな災害が起こるたび、山崎製パンのトラックが被災地に“一番乗り”する光景は珍しくないが、それを可能にした同社の“DNA”の秘密に迫った。 *** 【写真を見る】よく見ると意外な商品から大人気パンまで… 「ヤマザキパン」届けられた支援物資の気になる中身 「ヤマザキパンさん、いつも災害時にご支援ありがとうございます」 1月3日、自民党の佐藤正久・参院議員は自身のXに、山崎製パンのトラックから自衛隊員の手で支援物資が次々と運ばれる動画とともに、こう感謝の言葉を投稿した。 最大震度7を観測した能登半島地震は発生から5日目を迎えたが、現在も懸命な救助活動が続けられている。電力供給や通信サービスといったインフラ面の制限に加え、必要な物資も滞るなかにあって、いち早く支援物資を届けたのが山崎製パンだった。 「これまでも同社は阪神・淡路大震災
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