座席のヘッドレストのシーツを交換する濵野雅隆さん。折り返すまでのわずかな時間で車内を整備する=大阪市淀川区のJR新大阪駅(渡辺恭晃撮影) 新大阪駅の20番ホームに滑り込んできた鹿児島中央発の「さくら」。折り返しで再び、九州へ向かうまでの時間は24分間。このわずかな時間内で座席やトイレ、ごみ箱などを整備するのがJR東海のグループ会社「関西新幹線サービック」(大阪市淀川区)のスタッフだ。 プロの技術光るまさに時間との闘い。新大阪駅の折り返し列車を担当する新大阪第二事業所チーフスタッフの濵野雅隆さん(40)は、すべての乗客の降車が確認されると、きびきびとした動作でデッキに入った。整備終了までの時間は18分だ。 新大阪駅20番線で列車を出迎える。安全確認も忘れない (渡辺恭晃撮影)最初にごみ箱を片付けると、車内へ。座席に残されたごみを取り除き、20列ある座席の方向を転換していく。ここまでで約5分。