アイスランドのスバーバルスドッティル漁業・農業相は4日、捕鯨業者に割り当てている捕獲許可について、2024年以降の更新を認めない考えを示した。 アイスランドは日本やノルウェーと並んで、商業捕鯨を行う数少ない国の1つ。主な輸出先である日本での需要が減少していることが理由だという。日本が19年に国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、商業捕鯨を再開したことも影響している。過去3年間の捕獲実績は、昨年のミンククジラ1頭にとどまった。 同漁業・農業相は「捕鯨に何らかの経済的メリットがあるという証拠はほとんどない。捕鯨自体、物議を醸す活動で、自国に悪影響を及ぼす恐れがある」と説明している。 このニュースに接した私は、「日本の農水省の担当者は出てこい!」と叫びたくなった。われわれはこれまで、「日本は国際動物保護団体の強い圧力にも屈しないアイスランドやノルウェーと歩調を合わせている」と聞かされていた。