聞き手:磯山友幸(ジャーナリスト) ---今回の東日本大震災で首相官邸の機能不全が指摘されています。安倍晋三内閣の官房長官だったご経験から、菅直人首相や枝野幸男官房長官の動きをどうご覧になっていますか。 塩崎: 震災以降、テレビを通じて流れる枝野さんの説明に、国民は良い印象を持っているでしょう。私も枝野さんは良く頑張っていると思います。 しかし、内閣官房長官は首相と共に、国家の司令塔としての役割を果たさなければなりません。本来は菅さんがもっと前面に出るべきだと思います。 記者会見も不十分だしメディア対応もきちんとしていない。菅さんがやらない分、枝野さんがすべてやらざるを得なくなっているのでしょう。 原子力発電所が水蒸気爆発した時も、一般から見ればかなり高レベルの汚染水を海に放出した時も、国家としての一大危機だったわけです。それを完全に掌握しているように感じさせることができませんでした。それ
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