東京電力の清水正孝社長(66)が東日本大震災発生当日の3月11日、奈良県を夫人同伴で訪れていたことが分かった。毎日新聞の報道によると、清水社長は震災前日の10日から2泊の予定で、平城宮跡などを“視察”。東電はこれまで「関西財界人との懇談で出張中」としていたが、現地での公式行事はなく、実際は観光色の強いものだったという。東電は28日の会見で、夫人同伴について認めず、具体的な説明は「控えたい」と拒否した。 清水社長が夫人、秘書同伴で奈良を訪れたのは震災前日の3月10日。午後に2泊の予定で奈良市の宿舎にチェックインしたという。翌11日には平城遷都1300年祭を協賛する電気事業連合会の会長として平城宮跡を“視察”。午後2時46分に大震災が発生したため、視察を途中で切り上げた。同日夜には夫人同伴で東大寺の「お水取り」見物を予定していたが、これもキャンセル。東電には午後3時ごろに「帰京する」旨を伝えた