政府による関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働方針の決定を受け、大阪市の橋下徹市長は16日、「実際に停電になれば自家発電機のない病院などで人命リスクが生じるのが大阪の現状だ。再稼働で関西は助かった。おおい町の人たちに感謝しなければならない」と述べた。
「これでようやく安心できる」 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について野田佳彦首相が16日、正式決定したことを受け、電力消費地の関西では安堵が広がった。中小企業や病院、高齢者施設にとって電力の安定供給は“命綱”。再稼働で計画停電が回避される見通しとなり、今夏最大の危機は免れた。ただ、電力量の厳しさは変わらないだけに、多くの企業や施設が節電への努力は続けるという。町工場 銅や銅合金の鋳造メーカー「上田合金」(大阪府東大阪市)は、船舶用のバルブなど特殊な部品を扱うため、急な注文も多い。 上田富雄社長(76)は「計画停電になったら注文への対応が難しくなる。生産を維持するにはどうしたらいいか、ずっと悩んでいた」と打ち明け、「これで少し安心して仕事ができる。やれやれですわ」と表情を和らげる。 「納期が厳しい注文もあり、停電といわれて『はいそうですか』というわけにはいかんのです」。
福井県の西川知事(左)との会談にのぞむ野田首相と関係閣僚ら(16日午前10時14分、首相官邸で)=上甲鉄撮影 政府は16日午前、野田首相と関係閣僚による会合を開き、定期検査で停止している関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を正式決定した。 福井県の西川一誠知事が、再稼働に同意すると首相に伝えた。昨年3月の東京電力福島第一原発の事故後、国内の原発再稼働が決まったのは初めて。7月下旬にも2基がフル稼働する見通しで、関電管内の電力需給は大幅に改善する。 西川知事は、首相官邸で首相と会談し、「主な電力消費地である関西の皆さんの生活と産業の安定に資するため、(再稼働に)同意する決意を伝えたい」と述べた。首相は「知事の決断に深く感謝を申し上げたい」と謝意を表明した。 関係閣僚会合で、首相は「立地自治体の理解を得られた今、再起動することを政府の最終判断とする」と述べ、再稼働を指示
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