欧州の銀行がアジア市場で巨額の資金を回収し、その結果アジア諸国が信用不信に陥るリスクがあると、HSBCのスチュアート・ガリバー最高経営者(CEO、写真)が警告した。 同氏は、欧州発信用不信のリスクを綿密にモニタリングし事前に備えることを強調し、このように話したと、8日ファイナンシャルタイムズが報道した。ガリバー氏は、「経済成長の基盤になったアジア銀行の資金調達の増加傾向が引き続き維持されるのは難しい」とし、「欧州の財政危機によって欧州の銀行が貸出を急激に回収する危険があり、リスク管理者だけでなく我々皆が注意深く見極めなければならない」と話した。 アジアで特に、韓国をはじめ、中国、シンガポール、香港が欧州の銀行からたくさんの資金を調達しているため、リスクへの露出が大きいことが分かった。国際決済銀行(BIS)によると、今年2四半期現在、日本を除いたアジア諸国が海外から借りた資金2兆5200億ウ