日本帝国は東アジア一帯を占領して「大東亜共栄圏」なるものを建設すると称していましたが、果して占領された地域は栄えたのでしょうか。 一つの指標になるのがインフレ率です。 もちろんインフレ率だけで全てがわかる訳ではありませんが、極端に乱高下していれば生活が円滑でなかった事はわかります。 そこで、日本帝国が侵攻していた主な都市の物価状況を見てみましょう。 日本銀行が編纂した『日本金融史資料 昭和編』という大部の資料集があります。この 第30巻を後ろから開く※と、P159~161に占領した各都市の物価指数が収録されています。このデータを拾ってグラフにしてみます。 ※余談ですがこの本、前から漢数字で、後ろからアラビア数字でページ番号が振られており、前は本文、後ろは統計集になっています。 あまりにもインフレがひど過ぎて、思いっきり縦長に作らないと全体が収まりません。 強引に縦長に作っても折れ線が垂直に
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