アントニー・ブリンケン米国務長官は21日、ミャンマー国軍が国内の少数民族ロヒンギャに対してジェノサイド(民族大量虐殺)を行ったと、アメリカ政府として正式に認定したと発表した。 ブリンケン長官は、ミャンマー軍による殺害、集団強姦、放火などの情報を得て、国軍が明確な意思をもってロヒンギャを破壊しようとしている証拠を得たと説明した。 ブリンケン氏はワシントンのホロコースト記念博物館で演説し、ロヒンギャへの攻撃は「広範で体系的」なものだと指摘。米政府が独自に得た内容のほか、国際人権団体アムネスティー・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチなどが収集した記録も併せて、国務省が情報を精査した結果、ミャンマー国軍の行為はジェノサイドだと判断したと述べた。