幼い子どもが放置され死亡する痛ましい事件が、相次いで起こっている。 こうした事件が起こる度に、メディアは「社会のあり方や子どもを守る仕組み作りを考えないといけない」と訴える。悲劇を繰り返さないための仕組みとは何か検証する。 「男に狂っていた」加害者報道の行き着く先は 3歳の娘、稀華(のあ)ちゃんに十分な食事を与えず餓死させた疑いで、母親の梯沙希(かけはしさき)容疑者(24)が7月7日に逮捕された。梯容疑者は6月に知人の男性に会うために鹿児島へ出かけ、8日もの間、稀華ちゃんを東京・大田区の自宅に放置していた。 7月24日、筆者は事件現場となった大田区にある梯親子の自宅前を訪れた。ベランダの外には亡くなった稀華ちゃんに花束が供えられていたが、事件発覚直後に置かれたのか、すでに枯れ始めていた。 梯親子の自宅だった現場の前には花束が供えられていた この記事の画像(7枚) 逮捕後メディアは一斉に、梯