イギリスで、病原菌に汚染された血液が治療に使われ、多くの患者が感染してきた問題が大きく注目されている。リシ・スーナク首相は20日、当局の失敗を謝罪した。 この日、このスキャンダルに関する公的調査報告書が公表された。それによると、汚染された血液を使った治療により、3万人がエイズウイルス(HIV)や肝炎ウイルスに感染。このうち約3000人がすでに亡くなったという。
数十年前、教会や学校、スポーツチームなどで児童性的虐待が頻発していたことは、イギリスの国家的トラウマになっている(写真はイメージです) matimix-shutterstock <学校や教会、スポーツクラブで、「信頼すべき大人」による児童性的虐待が多発していた数十年前のイギリスでは、至る所に魔の手があった> まず結論を言っておくと、僕自身が惨事に遭ったわけではない(これから述べる現在の話も、過去の話でも)。僕は先日、救急外来の世話になったのだが、診察を受けた結果、何事もなくて済んだ。でも、同じ部屋にもう1人だけいた女性患者にとっては、実にトラウマに満ちた時間だったようだ。数十年前の子供時代に受けた性的虐待に苦しんで自殺を図ろうとした女性だったのだから。あまりに彼女が苦しそうな様子だったので、僕まで自分のつらい記憶の数々を思い出す羽目になってしまった。 とは言っても僕は、児童虐待が蔓延してい
A Premier League and international footballer has been arrested in north London on suspicion of rape. The 29-year-old, who has not been named, was taken into custody on Monday morning where he remains, as reported by the Telegraph. The Metropolitan Police told BBC Sport: "On 4 July, an allegation of rape of a woman in her 20s was reported to police. "It was reported the alleged rape happened in Ju
香港がイギリスの植民地だったことは一度もない――。香港の学校で使われる新しい教科書にはそう記述されると、現地メディアが報じた。 新たな教科書は、香港でイギリスは「植民地支配を実施しただけ」だと明記する。この区別は、香港をめぐって中国の主権が途切れたことはないとする、同国の主張を強調している。
ロンドンで行われたエイメスの追悼集会(10月18日) HESTHER NGーSOPA IMAGESーLIGHTROCKET/GETTY IMAGES <人種差別と言われかねないから誰も口にしないが、イギリスは明らかに移民の問題を抱えている> 僕の地元の英イングランド東部エセックス州で10月15日、デービッド・エイメス下院議員が刺殺された事件は、イギリス全土に衝撃と悲しみをもたらした。だがその後、殺人とテロの容疑で逮捕された男がソマリア系英国人だと分かったことには、さほど驚きの声は上がらなかった。 イギリスには、誰の目にも明らかなパターンがある。戦争で荒廃した国やイスラム諸国から来た移民が、その人口比に見合わずあまりに多くのテロ攻撃に関与しているということだ。 過去20年に起こった数々の事件はどれも重大で、ここではほんの端的な概要を挙げることしかできないが、それぞれの事件の影には深い悲劇があ
<イングランドでは新型コロナウイルスの規制が7月19日にほぼ全て解除され、「自由の日」になった。それでもまだロックダウンを続けるべきだと主張する人も多いが、この対立構図はブレグジットの時とそっくりだ> 理論上は、新型コロナウイルスの残りの規制もほぼ全て解除された7月19日は、イングランドにとっての「自由の日」になった。「理論上は」と言ったのは、大多数の人々は既にやりたいことはしていたからだ。 例えば、(7人以上の集会を禁じた)「6人ルール」の延長の是非を英政府が議論していたその日、サッカー欧州選手権でイングランドがウクライナに勝利しベスト4進出が決まったことで、僕の住む街でも何百人もの人々が路上で歌い踊り、抱き合って騒いでいた。彼らが道路をふさがないようにと警察が駆り出されていたが、群衆を追い払おうとも距離を取らせようともしていなかった。 イギリスの度重なるロックダウン(都市封鎖)や規制は
画像説明, ユーロ2020決勝後、代表選手に対するソーシャルメディア上での中傷について言及するイングランドのギャレス・サウスゲイト監督 サッカーの2020年欧州選手権(ユーロ2020)の決勝戦でペナルティーキック(PK)を外したイングランド代表選手が、人種差別的な中傷を受けた問題で、イングランド代表をはじめ各界から差別を非難する声が相次いでいる。
<コロナとロックダウンの経済的打撃を緩和し、市場崩壊を防ぐために導入されたイギリスの支援策の数々は、ことごとく富裕層の懐を潤わせる結果に> 新型コロナウイルスとそれに伴うロックダウン(都市封鎖)はイギリスに経済的大打撃を与えた。堅調なはずのビジネスが破綻した。コロナ以前から「どうにかやりくりしていた」多くの人々は打ちのめされている。最も貯金が少ない25歳以下の若年層は、失業リスクも高い。経済が縮小し、税収が減少するなか、英政府は巨額を借り入れている。 1年越し以上になるこのコロナ危機の不都合な真実は、以前から裕福な数百万人の人々、特にイギリスの最富裕地域で暮らす人々にとってはタナボタになっているということだ。僕自身はこのカテゴリーに入る。カテゴリー内の最下層に位置してはいるが。 まずは穏当な理由から。ロックダウンの間、映画や買い物、レストランやパブや休暇に以前ほどお金を費やせなくなったとい
英イングランドのウィンチェスター大学のキャンパスに設置されたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの像(2021年3月31日撮影)。(c)ADRIAN DENNIS / AFP 【4月1日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんの像が、英イングランド南部ウィンチェスター大学(University of Winchester)に設置された。大学側は「持続可能性と社会正義のための取り組み」を反映したものだとしているが、学生や教職員からは無駄な支出だとの批判が上がっている。 大学教職員労働組合ユニバーシティー・アンド・カレッジ・ユニオン(UCU)ウィンチェスター大学支部は、「空虚なプロジェクト」だとして、新型コロナウイルスの大流行にもかかわらず、グレタさん像に約2万4000ポンド(約360万円)の費用をかけたことを批判。像ではなく、大学のサ
<イギリスでは昨年から銅像引き倒しが続くが、アイルランド系イギリス人の視点で見れば、黒人目線だけで複雑な歴史上の人物に評価を下すのはあまりに一方的だ> 英南西部ブリストルでは、奴隷貿易商のエドワード・コルストンの像が川に投げ込まれた。ロンドンでは、チャーチル元首相の像に「人種差別主義者」の落書きがされた。オックスフォード大学では、帝国主義者のセシル・ローズの像をオーリエル・カレッジから撤去すべきとの声が上がっている。「ローズを撤去せよ」は、BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動のスローガンになっている。 これを受けてローズ像の処遇を検討するための委員会を立ち上げたオーリエル・カレッジは今年、報告書を発表することになっているし、2月にはロンドンのカーン市長が首都の公共空間での「多様性改善」(像や通りの名称を再検討する)委員会を発足させた。カーンがこの計画を発表したのは、昨年
ヘンリー英王子と妻のメーガン妃(2017年11月27日撮影)。(c)Daniel LEAL-OLIVAS / AFP 【3月4日 AFP】英紙タイムズ(Times)は3日、英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が公邸ケンジントン宮殿(Kensington Palace)居住時、スタッフに対するいじめ行為に及んだとの苦情を受けていたと報じた。英王室はこの報道を「非常に懸念している」と表明した。 タイムズ紙によると、いじめ疑惑は2018年10月までさかのぼり、複数の公邸スタッフが当事者となったとされる。 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は声明で、「元スタッフの訴えを受けタイムズが報じた疑惑について、当然ながら非常に懸念している」と言明。人事部門が今後調査を行い、当時のスタッフに事情を聞き
非接触のデビットカード支払いはコロナ感染予防にも効果的なはずなのに、なぜかEUは低めな限度額を設定 Phil Noble-REUTERS <生理用品に余計な課税、デビットカード支払いの中途半端な限度額、預金保証限度額の謎な設定......EUのおかげで理不尽な決まりがまかり通っていたが> イギリスはいくつかの理由でEUを離脱した。そのうちよく言われるものの1つは、EUの「狭量な官僚主義」、言いかえるなら「EU本部による干渉」だ。僕にはこのことが外の世界によく理解されているとも思えないので、ちょっとした例を挙げてみたい。 「移行期間」が終わってイギリスがついにEU本部のルールに従うのをやめるやいなや、1つの制度変更が即座に実行された。女性の生理用品への課税が撤廃されたのだ。 EUのルールでは、各国は生理用品に消費税を課さなければならなかった。これはイギリスにとって納得し難いものだった。女性の
変異した新型コロナウイルスの感染が拡大するイギリスでは、1日当たりの死亡者が1600人を超え、これまでで最も多くなるなど深刻な状況が続いています。 イギリスでは、感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染が広がっていて、19日に発表された死亡者の数は1610人でこれまでで最も多くなり、累計で9万人を超えました。 入院患者はこれまでで最も多かった前日の発表からさらに増え、3万7946人で病床がひっ迫する状況が続いています。 新たに感染が確認される人は減少傾向にありますが、政府は、死者や入院患者が減少するにはまだしばらく時間がかかるとしています。 こうした中、イギリス政府は、ワクチンの接種を急いでいて、これまでに1回目の接種を受けた人は420万人を超えています。 接種は、サッカースタジアムや競馬場のほか、地域の診療所や教会などで行われていて、春までには接種の拠点を2700か所余りに増
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