沖縄県の仲井真弘多知事は28日午前、米軍普天間飛行場移設に関する日米共同声明発表を受けて、都内で記者団に対し「(共同声明の内容を)実行するのは極めて厳しい。地元との十分な意思疎通を欠き、頭越しの印象を持つ」と不快感を表明した。
沖縄県の仲井真弘多知事は28日午前、米軍普天間飛行場移設に関する日米共同声明発表を受けて、都内で記者団に対し「(共同声明の内容を)実行するのは極めて厳しい。地元との十分な意思疎通を欠き、頭越しの印象を持つ」と不快感を表明した。
岡田克也外相は27日の参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾(ぎのわん)市の伊波洋一市長が県内移設に強く反対していることについて「普天間の危険性除去のために政府を挙げて努力している。地元の市長が『県内は駄目だ』『米領グアムだ』と言うのは納得できない」と批判した。 質問した共産党の井上哲士氏は「ひどい発言だ。沖縄の人は『自分たちが痛みだと思っているものは、ほかに行っても危険だし、痛みとなる』と言っている」と指摘した。
社民党幹部との会談を終え、記者団に囲まれる福島瑞穂党首=27日午後10時52分、国会内、飯塚悟撮影 鳩山由紀夫首相は27日、沖縄県名護市辺野古周辺を米軍普天間飛行場の移設先とする日米共同声明に反対している社民党党首の福島瑞穂・消費者担当相について、説得が不調に終わった場合は更迭する方向で検討に入った。福島氏を更迭しても、直ちに社民党全体の連立政権離脱にはつながらないとの判断がある。 首相は28日予定の日米共同声明の発表後の閣議で、声明を政府の方針として確認する文書に全閣僚の署名を得て、閣議了解としたい考えだ。 だが、福島氏が署名を拒む姿勢を崩さないため、官邸内には「福島氏の更迭もやむを得ない」(首相周辺)との意見が広がっている。首相側近議員の一人は「社民党に弱腰なところを見せれば、政権の評価はますます落ちてしまう」と懸念しており、首相に更迭を進言。首相もこのままでは、福島氏の閣内残留
「5月末決着」を声高に唱えた政府の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題は、日米共同声明に「辺野古」(同県名護市)を盛り込みながら、閣議で決める政府対処方針には「辺野古」を明記しない方向となった。連立政権の維持を優先したいがためにひねり出した苦肉の「二枚舌案」。沖縄からは激しい怒りと不信の声が上がっている。 県内移設反対を掲げて当選した名護市の稲嶺進市長を市長選で支援した沖縄県議会の玉城義和副議長(名護市選出)は「首相が辺野古と明言したことは全国の人が知っている話で、あまりに許せない対応だ」と憤る。そのうえで「現政権はその場しのぎの対応ばかり」と突き放した。 辺野古で移設反対の座り込みを続けるヘリ基地反対協の安次富浩代表委員は「こんな小手先のやり方で県民をだませると思っているのか」と批判した。 鳩山首相は23日に沖縄を訪れた際、仲井真弘多知事に移設先として「辺野古」と明言した。県知事
答弁に立つ福島瑞穂消費者・少子化担当相(右)。普天間問題をめぐり、鳩山由紀夫首相との溝は深まるばかりだ =26日午前、参院本会議場(酒巻俊介撮影) 政府が28日の閣議決定を目指す米軍普天間飛行場移設問題に関する政府方針に「名護市辺野古」と明記しない方針を決めたことは、鳩山政権のその場しのぎで無責任な体質を象徴している。鳩山由紀夫首相にかかるとすべてが玉虫色となる。配慮を示した相手である社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相からも「二枚舌」と批判されても仕方あるまい。 26日夜、首相官邸3階のエントランスホール。公邸に帰宅途中の首相はいきなり記者団に歩み寄り、2枚の写真を誇示してみせた。昨年11月のオバマ米大統領訪日の際に写した首相、幸夫人それぞれの大統領とのツーショット。これが米国から送られてきたことがよほどうれしかったようだ。 わずか一時間半前。首相は、閣議にかける政府方針について厳し
社民党党首の福島消費者相は26日、国会内で記者会見し、米軍普天間飛行場移設に関する政府の対処方針について、「日米合意に『辺野古』が入るなら、閣議にかかる文書に『辺野古』が入っていなくても賛成しない。二重基準であり、サインしない」と述べた。 その場合、罷免されてもやむを得ないとの認識も示した。 社民党は普天間飛行場の県外・国外移設を求めており、福島氏らは県内移設を前提とする対処方針に福島氏が閣僚として署名すれば、県内移設容認に転じたと支持者から受け取られることを懸念していると見られる。社民党は連立を維持する方針だが、情勢の緊迫化を懸念する声も出ている。 鳩山首相は26日夜、首相官邸で記者団に「何らかの形で閣僚の理解が必要だ。それは署名が自然だ」と述べ、閣僚の署名が必要な閣議決定か閣議了解を目指す考えを示したが、政府は対処方針の形式について調整を続けている。 対処方針には「県外移設に向け努力す
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題をめぐる政府の混迷は社民党にも分裂含みの溝を広げている。何とか連立残留の方向でまとめたい党執行部を横目に、党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は政権批判で日々ボルテージを上げる。夏の参院選を1カ月後に控え、妥協点を探ることができるのか。一触即発の状況はなお続く。(山田智章) 「閣議了解、閣議決定の文書に『辺野古』の文言が入っていなくても日米共同声明を前提としているのだから閣議で賛成しない。サインはできない」 福島氏は26日午後の記者会見でこう断言した。「鳩山由紀夫首相は『最低でも県外』『辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒涜だ』と言った。内閣は沖縄に約束したことをきちっと履行すべきだ」と政権批判に及んだ。緊急両院議員総会では「連立に恋々としているようにみられたくない」。25日の沖縄入りで支持者に励まされ、吹っ切れたかにみえる。 だが、福島
普天間移設で首相要請の会議、18知事が欠席へ (5月26日 18:15) 普天間移設、外相「5月決着達成できなかった」 (5月26日 13:21) 社民「辺野古」反対を確認…首相は「連立可能」 (5月26日 12:27) 米国防長官「普天間進展喜ばしい」…防衛相に (5月26日 11:35) 普天間移設「辺野古」を日米首脳間で確認へ (5月26日 08:53) 社民、連立残留へ…政権内で「県内反対」主張 (5月26日 03:03) 防衛相、米国防長官と会談へ…普天間など協議 (5月25日 23:56) 福島氏の沖縄訪問、与野党から批判・苦言 (5月25日 23:43) 沖縄で福島氏「辺野古、閣議で署名しない」 (5月25日 22:10) 首相「閣僚としてはいかがか」福島党首訪沖に (5月25日 11:54) 基地移設
輿石氏 政府対応に懸念示す 5月26日 12時16分 民主党の輿石参議院議員会長は、党の参議院議員総会で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐる政府の対応について、「国民にはマイナスの面しか見えてこない」と懸念を示しました。 このなかで、輿石参議院議員会長は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐる政府の対応について、「非常に残念な対応だ。政府・与党による事業仕分けで、これまで見えなかったものを国民に明らかにして、政権交代の成果として示しているにもかかわらず、こうした問題で吹っ飛んでしまう。国民にはマイナスの面しか見えてこない」と懸念を示しました。また、出席者からも、鳩山総理大臣が普天間基地の移設先として名護市辺野古を沖縄県側に提示したことに関連して、「国民は結局、名護市辺野古に戻ったことで、自民党の案が正しかったと受け止めている。鳩山総理大臣への批判はすさまじい」といった批判や
岡田克也外相は26日の衆院外務委員会で、鳩山由紀夫首相が約束していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題の5月末決着に関し「達成できなかったと率直に認めないといけない」と述べた。自民党の平沢勝栄、小野寺五典両氏の質問に答えた。 理由について、首相が表明した名護市辺野古への移設案に対する沖縄世論の反発に触れ「沖縄県民の理解は十分ではない」と指摘。日米合意に基づき2014年までに完了させる予定の移設作業がずれ込む可能性にも言及した。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について日米両政府が28日に発表する共同声明の概要が明らかになった。移設先として沖縄県名護市の「辺野古周辺」を明記し、ヘリコプター部隊の訓練移転先として、鹿児島県・徳之島を例示する。発表に先立ち、鳩山由紀夫首相とオバマ米大統領が電話協議して最終合意する。 複数の政府関係者が明らかにした。徳之島をめぐっては、日米両国の外務・防衛当局者による実務者協議で、地元の3町長が反対を表明するなど反発が強いことを理由に、いったんは地名を書き込まない方向になっていた。しかし、首相自身が徳之島への訓練移転にこだわったことや、具体的な地名を明記すれば負担を沖縄県外に分散する姿勢を強調できることもあって日本側が強く要望。米側が最終的に受け入れた。 辺野古周辺に建設する滑走路の工法や詳細な場所の決定期限は8月と明記。また、環境影響評価(アセスメント)はできる限り現行
岡田克也外相は26日午前の衆院外務委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設をめぐり、「(社民党の)福島(瑞穂)党首が言われている『3党合意に反する』というのは明確に間違い」と反論した。平沢勝栄議員(自民)への答弁。 岡田氏は昨秋の連立政権樹立時の3党協議で、自ら民主党幹事長として福島氏と協議した経緯に触れ、「結局、普天間とか辺野古とかいう表現は入れずに3党合意はできあがっている。福島さんが言っているような普天間の移設先は『日米合意に戻らない』とか『辺野古の近辺にはしない』とか約束したわけではまったくない」と主張。「閣僚の一人としての自覚を持ってやっていただきたい」と重ねて批判した。 岡田氏はさらに「最終的には閣議で何らかの決定か了解を行うことになるだろう。(福島氏も)ぜひそれに賛成をして頂きたい」と求めた。
政府は25日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関する日米の合意文書に、移設先として「名護市辺野古周辺」と明記するとともに、これを踏まえた対処方針を28日に正式発表する方針を固めた。鳩山由紀夫首相がオバマ米大統領と27日にも電話で会談し、合意内容を確認する見通し。首相に近い政府関係者らが明らかにした。 首相は25日の衆院本会議で、普天間移設について「辺野古周辺にお願いせざるを得ない」と表明した。日米両政府はこれまでの実務者協議で、移設先を辺野古周辺とすることを確認。政府としては「在日米軍の抑止力」を重視し、合意文書に具体的な移設先を盛り込む必要があると判断した。 政府関係者も同日、「日米の実務者間で決まっているので変えられない」と強調した。 首相は日米合意を踏まえ、28日に記者会見し、対処方針を自ら説明する考えだ。ただ、社民党の福島瑞穂党首は辺野古移設に反対の考えを明言し、
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡り、社民党の連立離脱問題が大詰めを迎えた25日、民主党は3党連立体制維持に向け働きかけを強めた。鳩山由紀夫首相が政府方針を閣議決定か了解とする方針を打ち出し、社民党に決断を迫る姿勢を示したが、今夏の参院選をにらみ与党内の選挙協力を優先して社民党のつなぎ留めに躍起となっている。 民主党の輿石東参院議員会長と高嶋良充参院幹事長は25日、国会内で社民党の又市征治副党首、重野安正幹事長と会談した。又市氏は、政府が28日にも予定している日米共同声明について「発表を思いとどまるべきだ。社民党を政権離脱に追い込むような話じゃないか」と民主党の対応を要請した。 社民党も与党離脱に踏み切りたくないのが本音だ。又市氏は「(参院)選挙を目の前にして選挙協力も何もあったものではない。時間をかけて月末決着にこだわるべきではない」と主張した。民主、社民両党は福岡や香川選挙
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