民主党の前原誠司政調会長の講演要旨は次の通り。 ▽自衛隊海外派遣 国連平和維持活動(PKO)など国際平和協力活動への自衛隊の参加実績は他の主要国と比較して十分な水準とは言えない。改善の余地がある。法的側面の課題を解決する必要がある。まず、自衛隊とともに行動する他国軍隊を急迫不正の侵害から防衛できるようにすることだ。日本の場合、これを自衛権や武力行使の一体化の問題にしてしまうのでおかしくなる。自衛隊の武器使用基準の議論では集団的自衛権の問題が未解決のままだ。 ▽武器輸出三原則 見直すべきだ。見直しによって、日本の防衛産業が共同技術開発への参画すら検討できず、最先端技術にアクセスできないことから生じるリスクを回避できる。装備品高騰への対応も可能だ。国際共同開発・生産に踏み込むと、日本の技術が第三国に移転される。慎重な議論は必要だ。 ▽日米同盟 東日本大震災の対応で日米同盟は真価を示した。米側の