2015/3/1 2020年東京五輪開催が決定し、国立競技場はいよいよ取り壊しが始まろうとしている。新国立競技場としてどんなスタジアムに生まれ変わるのかに大きな期待が寄せられている。しかし、2002年W杯開催を機に日本には4万人以上の規模を誇るスタジアムが多数建設されたが、現在その機能を最大限に活用できている施設は決して多くない。一体、日本のスタジアムには何が足りないのか? 欧州4大リーグの各2スタジアムとJリーグ最大の2スタジアムを比較することで、その課題を明らかにしていきたい。 今回選出した10スタジアムは、建築プロセスに注目すると、3つのタイプに分類することができる。巨額の建設費を投資して最新式のスタジアムを建設したタイプと、大小の改修を繰り返しながら既存のスタジアムを使い続けているタイプ、そして今後の大規模改修を計画しているタイプだ。 「最新式スタジアム」の例がアリアンツ・アレーナ