IoTとかデータシェアリングとかにとって肝要なのはちゃんとしたコードや識別子(ID)の設計と運用である。ところがこのコードに関してある種の思い込み(ここでは神話といおう)があって、それが”いい”コードの普及の障害になっている。そこで、わたしなりにこのコードの神話を書き記そう。 コードと識別子(ID)はどちらもなんらかの事象・事物を識別するために用意する一意の記号である。抽象的な事物につけるときはコード、具体的な事物なつけるときは識別子(あるいは単に番号)というようである。コードは相対的には量が少なく固定的で、識別子は量が多く動的(追加や削除が多く行われる)ものとされる。コードはコード間で関係をもつことがある(たとえば上位コード下位コード関係)が、識別子はない。 ちなみにIMI共通語彙基盤では、コードとIDという別のクラスであるが、その違いは上の関係の有無と表記の有無である。 ただ、一般用語