自社製品のオープンソースソフトウエア(OSS)化を進めている米Appleや米Microsoft。両社のOSS戦略には一つの共通点がある。それはプログラムのソースコードを公開する場所として、ソースコード共有サービスの「GitHub」を使用していることだ。 GitHubは米サンフランシスコに拠点を置くスタートアップ、米GitHub(写真1)が運営するプログラム開発者向けのクラウドサービスだ。今日のソフトウエアの多くは、一人のプログラマーが開発するのではなく、時には異なる組織に所属する複数のプログラマーが協力して開発している。GitHubは、プログラマーによる協業を容易にする様々なサービスを提供している。 具体的にはソースコードのバージョン(履歴)を管理する機能や、ソースコードをレビュー(査読)したりコメントを付けたりする機能、「イシュー(Issue)」という単位でプログラム開発の進捗を管理する