*AP_09さんとの対話ですが、少々長くなりましたので、本文掲載とさせていただきます。 AP_09さんへ 拙論(といっても山本七平の説を私なりに解釈したものにすぎませんが)を参考にしていただき光栄です。今後ともご意見よろしくお願いします。 さて、浅見定雄氏の山本批判についてですが、山本は1988年6月22日号の朝日ジャーナルのインタビューを受けています。そこで浅見氏の指摘について問われ、あれはエッセーです。エッセーは楽しんでもらえればそれでよい。学術論文として扱われると問題があるのは当然で、私だってそのことはよく知っている、と答えています。また、ベンダサン=山本説については、この本の編集上協力したことは否定しないが著作権は持っていないと繰り返し、さらに、浅見さんの批判を無視するのかという問いに対しては、自分について書かれたことで自己弁護はしないと答えています。 また、このことについて小室直
tikurinさん、レスを有難うございました。山本ファンとそうでない者では所詮見解が異なるので、今回で私からもレスを終わりにさせて頂きます。 >無名人だから無責任な発言をしても良いということにはならない、といっているだけです。 もちろん仰るとおりですが、人の口に扉は立てられないのが人間社会。発言の責任を喧しく追及することこそ、異論や言論抑圧に繋がるのでは?『日本人とアメリカ人』に目を通したのですが、例え相手の言葉遣いや態度が悪かろうが、発言は許すのがアメリカだと山本が書いていたのを憶えています。 「ペンネームについて」なら以前拝読したし、その感想も書いています。貴方は理解する必要があると仰いますが、理解度は個人によって異なるのをお忘れではないでしょうね。そして踏み絵についての例えも、正直にいわせて貰えばおかしい点があります。これはブログネタになりそうで(笑)。 >では、多神教or汎神論の日
山本七平bot(名言集) 一知半解さんのtogetterサイト 山本七平学のすすめ 私のホームページです。山本七平学の全体像に迫ることを目指しています。 山本七平「読者連絡会」 山本七平文献目録 ブログ「一知半解」 山本七平の思想を詳しく紹介しています。 私は早く日本も政権交代できる国になって欲しいと思っています。しかし、そのためには言論戦を通したリーダー選びができるようにならないといけません。そして、その言論戦が熾烈であればあるほど、論敵同士にウイットやユーモアが交わせるようになる・・・そうなって欲しいと思っています。 言論戦における罵詈讒謗は、本当の狙いは別の所にあるか、真剣に物事を考えていない証拠だと思います。こうした言葉による秩序作りという点では、市場原理主義とかなんとかいって多くの論者がアメリカを批判していますが、アメリカのこの点における統治能力はたいしたものです。 ところで、自
以下の文章は、竹中平蔵氏の「ポリシー・ウオッチ」のコメント欄に投稿したものです。 私のこの問題に対する疑問は、鳩山前総務大臣が、今回の日本郵政の宿泊保養施設「かんぽの宿」の一括売却問題で、”おかしなやり方で国民の財産がかすめ取られそうになった”と公言したことについて、私の常識では、人を泥棒扱いした随分ひどい発言だと思うのですが、それに対する政治家の反論がニュース報道であまり見られないのはなぜか、ということです。 これでは、国民は判断に迷います。あるいは、鳩山氏の指摘する様な正義?にもとる行為が、この売買にからんで為されていたのか、との臆断を国民に抱かせてしまいます。こうした問題については、公開の場での徹底したガチンコ討論をやって欲しいですね。民主社会で大切なことは、国民の前に争点を明らかにすることです。水戸黄門ばりの勧善懲悪劇など政治の世界で見たくはありません。ぜひ”クローズアップ現代”な
山本七平bot(名言集) 一知半解さんのtogetterサイト 山本七平学のすすめ 私のホームページです。山本七平学の全体像に迫ることを目指しています。 山本七平「読者連絡会」 山本七平文献目録 ブログ「一知半解」 山本七平の思想を詳しく紹介しています。 前回「一握りの軍国主義者」論の問題点について山本七平の見解を紹介しました。実はこの問題は、氏が『ある異常体験者の偏見』を執筆当時(1973年)、毎日新聞の元編集委員新井宝雄氏との間で論争になったものです。 新井氏は、山本七平への反論の中で次のようにいっています。 「山本氏は当時の新聞を極悪人にしたてることによって、かえって侵略戦争を立案しその実施を指令した軍国主義者達を弁護する結果になっている。山本氏は戦争を画策し、その執行を指示した軍国主義者達があたかもいなかったかのようにいっておられるが、それは事実に反する。戦後の新聞にも問題はむろん
山本七平bot(名言集) 一知半解さんのtogetterサイト 山本七平学のすすめ 私のホームページです。山本七平学の全体像に迫ることを目指しています。 山本七平「読者連絡会」 山本七平文献目録 ブログ「一知半解」 山本七平の思想を詳しく紹介しています。 田母神論文については、歴史的事実に関する認識不足があまりにも多く、論理も一貫していないし哲学も貧困なので、エントリー「田母神空軍幕僚長『最優秀論文』の論旨、論点及び哲学」でその点を指摘しました。秦郁彦氏や保阪正康氏などの歴史研究の専門家もその後同様の指摘をしていますし(朝日新聞)、マスコミでも批判的な意見が大半のようです。ところが、ネット上での調査では、yahooでは「まったく問題はない」「ほとんど問題はない」の、あまり問題視していない人が6割近くにのぼりました。内容は、「論文の内容自体が間違っていない」のだから問題はないと考える人や、「
コメントありがとうございます。 山本七平の「天皇制」論は『現人神の創作者たち』に集約されていると思いますが、明治維新は日本人が初めて経験したイデオロギー革命であったということ。 そのイデオロギー(国家神道に基づく尊皇思想)は朱子学の正統論と国学の万世一系天皇論が習合してできたものであること。これを思想史に組み込み対象化することでこれを過去に申し送りることができる。 ところで、確かに明治維新は尊皇イデオロギーがもたらしたものですが、しかし、その革命の担い手たちは、実際には「立憲君主制」の名を借りて「幕府制」を維持したのであって、このまやかしが、昭和になって尊皇思想=天皇親政論を復活させることになったのです。 では今日このイデオロギーは真に克服されたでしょうか。山本七平は、このイデオロギーのファナティシズムが朱子学の正統論に由来することを発見しました。伝統的な天皇制はむしろ今日の象徴天皇制に近
山本七平bot(名言集) 一知半解さんのtogetterサイト 山本七平学のすすめ 私のホームページです。山本七平学の全体像に迫ることを目指しています。 山本七平「読者連絡会」 山本七平文献目録 ブログ「一知半解」 山本七平の思想を詳しく紹介しています。 小野田少尉の話が出てきたところで、その救出にあたって山本七平がどのような役割を果たしたかということについて紹介しておきます。 まず、小野田少尉の終戦以降帰国までの経過をWIKIPEDIAに見ると次のようになっています。 1945年8月を過ぎても任務解除の命令が届かなかった為、部下(赤津一等兵:1949年投降、島田庄一伍長:1954年5月7日戦死、小塚金七上等兵:1972年10月19日戦死)と共に戦闘を継続し、ルパング島が再び日本軍の指揮下に戻った時の為に密林に篭り、情報収集や諜報活動を続ける決意をする。その為、日本では1945年9月に戦死
山本七平bot(名言集) 一知半解さんのtogetterサイト 山本七平学のすすめ 私のホームページです。山本七平学の全体像に迫ることを目指しています。 山本七平「読者連絡会」 山本七平文献目録 ブログ「一知半解」 山本七平の思想を詳しく紹介しています。 『日本人とユダヤ人』の書き手の中に、戦時中のアメリカの対日諜報機関による日本研究に関わった人物がいることは、そのテキストとしてつかわれたという『日暮硯』に関する次の記述でも明らかです。 これは、日本の歴史における「朝廷・幕府併存」という政治体制について、これを統治における祭儀権と行政権を分立した一種の二権分立ととらえ、「日本人が、二権分立というユダヤ人が夢見て果たせなかった制度を、なんの予習もせずいとも簡単にやってのけた」ことを「政治天才」と評価する中で言及しているものです。 「宗教・祭儀・行政・司法・軍事・内廷・後宮生活というカオスの中
山本七平さんは平成3年12月10日に膵臓ガンのために亡くなられました。その名前が世間に知られるようになったのは、昭和45年の5月に『日本人とユダヤ人』を出版して以降のことです。この本の著者名はイザヤ・ベンダサンとなっており、山本書店がその版元で初版はわずか2500部だったといいます。別に広告もしなかったそうです。 それが、霞ヶ関の官庁街、最初は外務省の地下の本屋、それから通産省へそして大手町のビジネス街(読者は主に商社関係の人たちだったらしい)へと口コミで広がって行き、次は大阪で商社関係の人たちに、そしてうわさは全国へと広がっていき「遂には、問屋と大手書店と現物争奪戦に発展する」までになりました。 私がこの本を知ったのは、確か昭和45年11月頃の『諸君』紙上の対談記事ではなかったかと記憶していましたが、先日、国会図書館で調べたところ、それは同書の11月号「ハダカにされた日本人」という佐伯彰
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