柔軟仕上げ剤や制汗剤、除菌スプレーなどの強い香料によって体調が悪化する「香害」。NPO法人「日本消費者連盟」(日消連)が2017年の夏、2日間にわたって「香害110番」を実施したところ、全国から213件もの相談が寄せられたという。香害に悩む人たちの声、香害への取り組みについて「日消連」編集委員の杉浦陽子さんに話を聞いた。(ライター・高橋ユキ)。 ●くしゃみ、涙、全身の倦怠感 ――わずか2日間の窓口開設にもかかわらず「香害110番」には多くの相談が寄せられました。相談者はどのような苦しみを訴えていましたか 「症状は多岐にわたります。香りを嗅いでくしゃみや涙が出るだけではなく、頭痛や全身の倦怠感など様々な症状が出ているようでした。長期にわたって体調不良が続き、家事や育児がしにくくなったり、会社にいても仕事ができなくなったりするなど日常生活に深刻な影響が出ている人もいました。 悩みは身体的な症状
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