臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、南北会談での金委員長の細かな動作に注目していく。 * * * 金正恩委員長は、人々が彼に対して抱いていたイメージを変えることに成功したようだ。歴史的ともいえる南北首脳会談は、融和ムードに包まれたまま終わった。そこには数々の粛正をしてきたという圧制者の姿も、異母兄である金正男氏を暗殺したかもしれない暴君の姿も、各国の言葉に耳を傾けることなく、強硬な姿勢で核開発に突き進んできた独裁者の姿もなかった。 笑顔を振りまき、時にジョークを言い、堂々としながらも気さくでざっくばらんなその様子は、人々の心を惹きつけ好印象を与え、文在寅大統領を懐柔した。人が変わったような理由を専門家たちは様々に分析しているのだが、なんだかキツネにつままれたよう
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