TOPIC-1 自分を「ブランド」として扱う本 連載の第3テーマ「年代本」の回では、自己啓発書はただ自分の考えや行動を変えようとするだけではないことを論じました( http://president.jp/articles/-/7360 )。具体的には、啓発書はときに恋愛論、家庭生活論、消費のすすめ、若者論といった容貌を見せるのだ、と。 「年代本」の回では簡単に触れた程度だったのですが、こうした容貌の1つに「つながり」を論じるというものがあります。「年代本」で言えば以下のような言及です。 「メンターの質が人生を決める(中略)メンターとは、『人生を導いてくれる先生』を意味する言葉です」(本田健『20代にしておきたい17のこと』130p) 「四十代にもう一つやっておいたほうがいいことがある。それは自分が住んでいる地域社会への積極的な参加ということだ」(川北義則『男が40代でやっておくべきこと』1