勤務医を中心とした医師の長時間労働を考えるシンポジウムが9月9日、都内で開かれ、過労死問題にくわしい弁護士や遺族らが登壇した。テーマの1つとなったのが、病院での労働時間管理の曖昧さ。松丸正弁護士(大阪弁護士会)は、「過労死・過労自殺の一番の原因は、勤務時間の適正把握がなされていないことだ」と語気を強めた。 松丸弁護士はシンポの開催に合わせ、大阪の主要な病院の労使協定(36協定)を調査。このほど、メディアを通じ、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が、月に300時間の時間外労働を可能とする協定を結んでいることを明らかにした。 報道によると、病院側は実際に300時間の残業が行われているわけではないと説明している。一方、松丸弁護士は「必ずしも、該当する人はいないかもしれないが、労働時間管理が放棄されたのと同じ。何時間働いても法的に問題ないという意識が生まれる」。 この報道の後、松丸弁護士のも
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