ルネサス エレクトロニクスは11日、既存の電力線網に、データ通信だけでなく新たに音声通信の混在を可能にする「PLC(Power Line Communication)音声通信ソリューション」を開発したことを発表した。現在試作しているソフトウェアやリファレンスボードなどをソリューションとして製品化し、9月頃より提供予定。 同ソリューションは、PLCの送受信を処理するLSI「R9A06G037」と音声コーデックを処理するマイクロコントローラ「RX651」を組み合わせ、同一電力網でデータ通信と混在しても、安定した音声通信を実現できるよう、音声送信時の優先制御により音の途切れ(遅延揺らぎ)をほぼゼロに抑制する技術を開発したもの。通信の中継なしで1km以上の長配線も可能で、システム開発を短縮できるようソフトウェアとリファレンスボードも試作したという。 これにより、既存の施設への音声付きセキュリティシ