京都大学(京大)は4月5日、ギャンブル依存症では状況を理解し柔軟にリスクに対する態度を切り替える能力に障害があることが明らかになったと発表した。 同成果は、京都大学大学院医学研究科 高橋英彦准教授、鶴身孝介助教、藤本淳研究員(研究当時、現放射線医学総合研究所博士研究員)らの研究グループによるもので、4月4日付けの英国科学誌「Translational Psychiatry」に掲載された。 ギャンブル依存症は、金銭的な問題を抱えてもギャンブルをやめられずに続けてしまう状態のことをいう。これまでの研究や臨床では、ギャンブル依存症の患者は常に過剰にリスクを好み、性格のように一定の傾向が見られるという考え方が主流であったが、人は状況に応じてどの程度リスクを許容するかという判断を柔軟に切り替えて生活しており、患者も多様にリスクへの態度を切り替えていると考えられるため、過去のモデルによる依存症の理解や