神の粒子を見つけた! と思ったら、ふたつあるって? ヒッグス粒子、またの名を「神の粒子」。物理学の標準理論の中で唯一存在が確認できていない粒子でしたが、今年ついに、人類はそれを(ほぼ)発見した...と思われていました。が、CERN(欧州原子核研究機構)でデータ分析を進めたところ、「ヒッグス粒子(らしきもの)は1種類でなく2種類あるかも」という可能性が示唆されています。 これは、CERNの実験グループATLASの発表で明らかになりました。ヒッグス粒子は一瞬で壊れてしまうので、直接観測はできません。なので他の粒子の出現パターンなどを分析することで、間接的に存在を推定することになります。そして今回公開された分析結果からは、ふたつの異なる質量の粒子の存在が読み取れているのです。 上のグラフで青と赤で示されているのが、粒子の存在を推定している部分です。つまりこのグラフでは、質量123.5GeV(Ge