ロンドン(CNN Business) 米グーグルは23日、同社の量子コンピューターが世界最速のスーパーコンピューターでも1万年かかる問題を200秒で解くことに成功したと発表した。 同社のブログや英科学誌ネイチャーに載った論文によると、今回達成した計算速度は、コンピューターが「量子超越性」と呼ばれる域に到達したことを示すという。 量子コンピューターは量子力学と呼ばれる物理学の分野の力を借りることで、従来のコンピューターをはるかに上回る情報を格納し処理できる。 大きな違いとしては、通常のコンピューターが「0」か「1」のどちらかの状態でのみ存在するデータを扱うのに対し、量子コンピューターは「0」と「1」を組み合わせた状態を同時に取ることができる「量子ビット」を活用する。この違いが処理速度の大幅な向上につながっている。 グーグルは可能な限り早く「フォールトトレラントな量子コンピューター」の製造に乗