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第1話:夢見の島の眠れる女神 <TOP|もくじ> (※本文中の色の違う文字をタップすると別窓に解説が表示されます。) 第1章:夢の降る島(1) 灯台の二階にあるその部屋には、一年を通じて夏風が吹き込んでくる。窓辺に吊るしたウィンドチャイムが白い日差しを反射させながら、きらきらした音を奏でていた。 風が運んでくる海の匂いに包まれながら、フィグはベッドに身をもたせ耳を澄ませている。頭に被った大きなヘッドフォンからは鉱石ラヂヲの微かな音が聞えてきていた。 『昼の白い月が〝世界樹の切株(ユグドラシル・スタンプ)〟の左肩にかかる頃、 影追いの森の奥、苺ロウソクの野(ストロベリーキャンドルフィールド)に夢雪(レネジュム)が降るでしょう』 潮騒のようなノイズの合間、まるで歌うように響くのは、赤子をあやす母のように優しく美しい声。この島のどこかで眠っているという〝夢見の女神(レグナリア・レヴァリム)〟の睡
無償の愛なんてあり得ない、見返りを求めない愛は難しい……なんて言葉をよく聞くが、聞くたびに「何で?」と不思議に思ってきた。 だって、報(むく)いや見返りを求めない愛や好意なんて、皆(みんな)、普通に持っていないか? 当たり前にソレを使っていないか? なのに、ソレが、さも実現困難な人類の“課題”のように言う人たちの、その感覚が、俺にはイマイチ理解できない。 だって、今日もうちのミィは、俺の愛なんて知らん顔で猫パンチを繰(く)り出して来る。 オヤツをあげても、撫(な)でてあげても、機嫌(きげん)が良いのは最初のうちだけ。 ちょっとしつこく撫で回そうものなら、シャーッと牙を剥(む)いて爪を出して来る。 それでも俺はミィのことを嫌いになったりしないし、世界で一番可愛い猫だと思っている。 思えば俺は、一目見た時から、ミィに夢中だった。 うちに来たばかりの頃(ころ)のミィは、手のひらに載(の)るほど小
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