JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー ・片恋のシャーラ(プロトタイプ版)の第2弾です(詳しい説明は第1弾に書いてあります)。 他のページはコチラ→「片恋のシャーラ(プロトタイプ版)1/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/32(終)」 (下部にある「カテゴリー別・小説一覧」からも他ページに跳べます。※他の小説も混じった「もくじ」になっています。) 宝物庫を出た王女は、やや重い足取りで回廊を進んでいた。 その頭の中では先ほど聞いた女官達の言葉が、何度も何度も繰り返されている。 『あなた『片恋姫』になりたいの?』 (……なりたいわけないじゃない、そんなもの) どんなに声をひそめて語られたところで、その類の噂は、いつか必ず本人の耳に届いてしまうものだ。 彼女がそのジンクス