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ネット小説と刀剣に関するm25moriのブックマーク (1)

  • 純愛和風ファンタジー小説|花咲く夜に君の名を呼ぶ・序

    外は雨だった。けぶるように降る春雨(はるさめ)は、山々を白く霞(かす)ませ、森の色を一層深く濃く見せていた。 「せっかくの月待(つきまち)の日に、あいにくのお天気ですねぇ」 茶店の主人(あるじ)が苦笑混じりに話しかけてくる。 「月待?……あぁ、今流行(はや)りのアレか」 俺は適当に答え、茶をすする。月待とは月待講(つきまちこう)のことで、いつの頃からか流行りだした月神信仰の一種だ。夜半(やはん)に出る二十三夜の月を待ち、月神に供(そな)え物をして夜通しの宴を行えば、願い事が叶うという。 「おや、お客さんは願い事をなさらないんですか?」 「あいにく、神に叶えられるような願い事など、持っておらぬからな。この辺りではそんなに月待がさかんなのか?」 「へぇ、そりゃもうさかんですねぇ。特に、こんな風に龍神様の涙雨(なみだあめ)の降る頃には。龍神様のご加護もあって願いが叶いやすいとか何とかで」 「龍神

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