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ネット小説と思春期に関するm25moriのブックマーク (3)

  • 夢見がちな大人が夢を奪ってくるので、僕は夢を秘匿することにした。

    夢を持て、夢を大切に――と、子どもの頃にはうんざりするほど言ってくるくせに、ある程度の年齢になった途端(とたん)、手のひらを返したように、現実を見ろ、夢みたいなことを言うな、と言ってくる。 大人たちのその矛盾(むじゅん)やちぐはぐさを、ずっと疑問に感じてきたが、最近やっとその答えが見えてきた気がする。 何のことはない。 大人たちは口では「夢を大切に」と言いながら、当はこれっぽちも子どもの夢に価値を見出(みいだ)していないんだ。 泣く子に玩具(オモチャ)を与えるように、子どもには夢を見させておけば良いと思っている。 大きくなれば「もうそんなモノで遊んでいるんじゃありません」と取り上げてしまえる程度(ていど)の、そんな思いしか抱(いだ)いていないんだ。 白紙の進路調査票を前に、僕は昔を懐(なつ)かしむ。 小学校の頃(ころ)の文集なら“将来の夢”にどんなことを書いても許(ゆる)されたのに、今は

    夢見がちな大人が夢を奪ってくるので、僕は夢を秘匿することにした。
  • 魔法の言葉を拾う人

    “ありがとう”は魔法の言葉だと、何かので読んだことがある。 全世界どこへ行っても、その国の言葉で「ありがとう」が言えれば、誰とでも気持ちを通じ合わせ、仲良くなれるのだと。 全部を丸々信じたわけではないが、素敵な考え方だと思ったのは事実だ。 それ以来、何となく、“ありがとう”という言葉だけは、自分の中でちょっとだけ“特別”だった。 どんなに身近な人間が相手でも、どんなに些細(ささい)な出来事(できごと)でも、「ありがとう」の言葉はちゃんとその都度(つど)口にして、感謝の気持ちを伝えるようにしてきた。 その気持ちは、きっと伝わる。相手の心に、ちゃんと届く。 ささやかでも、短い一言でも、何百何千と積み重ねられたその「ありがとう」が、自分と相手との間に見えない絆(きずな)を築(きず)いてくれる――そんな希望(ゆめ)を、抱(いだ)いていた。 だけど、俺にとっては特別で大切な「ありがとう」の言葉も、

    魔法の言葉を拾う人
  • スキマ時間に手軽に読める無料青春SS

    現代青春SSシリーズ 「青過ぎる思春期の断片」 スキマ時間に手軽に読める1話完結オムニバス形式の青春SS(ショートショート)です。 「小説家になろう」さんに投稿したバージョンと、SS用ブログに掲載したバージョンがあります。 (小説家になろうさん版はルビ多め、ブログ版には下部に蛇足な解説がついています。) タイトルをクリック(タップ)すると「小説家になろう」さんまたはブログの各ページに跳びます。 「小説家になろう」投稿小説版もくじ 「小説家になろう」さんに投稿したバージョンの一覧(1ページ目)です。 (文字数には改行・空白分は含まれませんが、おそらくルビ及びルビを振るために必要な記号の文字数分は含まれます。) →2ページ目はコチラ/3ページ目はコチラ 「ほんの一瞬だけの青春」 男性視点・陸上部(走り高跳び)最後の練習の日の光景。 <1911文字(改行・空白含まず)> 「救いの手は、今」 女性

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