JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (「小説家になろう」さんにも重複投稿しています。小説家になろう版はルビ多めです。) あの子は、自分の正しさを疑わない。 いつでも、正しいのは自分で、間違っているのは周りにいる誰かや何か――それがあの子の、この世界に対する認識だ。 いい加減つき合いも長いから、私もそれは知っていた。 知っていて……そんなあの子を密かに呆れた目で見ながらも、その歪んだ物の見方を、正すでもなく拒否するでもなく、ただ流して(・・・)きた。 言ったところで直るような性格でもないし、それで害が生じているわけでもない。 だったら、わざわざ友情の壊れるリスクを負ってまで指摘する必要はない――そう思っていた。 あの子は、相手を気遣ったり、相手に合わせたりすることがない。 ありのまま、素の自分を晒すことが友情の“あるべき姿”とでも言うように、いつでも自分の我を通す。 そして、周りが
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