それは、本当に何でもない日に突然起こったことだ。どうして起こってしまったのか、本当の原因はなんだったのか、未だに詳しくはわからない。それでも、間違いなくあの目の前が真っ暗になった日々は、……本当に辛かったことだけはわかる。胃痛と、なかなか眠れない日々を過ごした数日間は、今でも鮮明に思い出せるほどである。 世界的には何の変哲もない事象。己が生きる上でだって、必要不可欠という訳ではない。それでもこれは、「小説家になろう」で投稿しているとある一人の作者にとって、とんでもない事件であったことは間違いない。このエッセイは、そんな一人のうっかり作者に起こった突然の暗黒期と、一筋の奇跡が呼び起こした顛末を綴った、もしかしたら起こり得るかもしれないお話である。 「……よし、切りのいいところまで話が書けた」 自宅のパソコンの前に座って、いつものようにキーボードを叩いていた一人の人物。その人物は、ここ「小説家
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