JUGEMテーマ:ファンタジー連載 ・片恋のシャーラ(プロトタイプ版)の第26弾です(詳しい説明は第1弾に書いてあります)。 他のページはコチラ→「片恋のシャーラ(プロトタイプ版)1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/27/28/29/30/31/32(終)」 (下部にある「カテゴリー別・小説一覧」からも他ページに跳べます。※他の小説も混じった「もくじ」になっています。) 「俺の母親……ラングリー公の実姉マリア・イレーヌは、俺のせいで死んだ。父が警備隊長を務める、ルシーナとの国境の街で」 カウリオは苦しげに語り出す。 「当時、まだ子どもだった俺は、母と一緒にルシーナの隠密兵に誘拐された。父に言うことを聞かせるための、人質として……」 シャーラは思い出す。ルシーナとの間に囁かれていた、きな臭い噂話を