JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (今回の物語には暴力(虐待)描写が含まれます。苦手な方はご注意を。このシリーズは「小説家になろう」さんにも同じ内容のものを投稿しています。小説家になろう版は、補足情報が無い代わりにルビ多めです。) ドラマの中で語られる“綺麗事”を、うすら寒く感じて、心が冷めることがある。 特に「親子だから、きっと上手くいく」「血の繋がった家族だから、最後には分かり合える」なんて台詞には、死にそうなくらいに胸が凍える。 それが真実だと言うなら、上手くもいかず、分かり合えもしない俺は何なんだ。 努力や試練が足りないとでも言うのか。もっと苦悩や苦痛を味わわなければいけないとでも言うのか。 ……きっと、そんなわけはない。 上手くいかない理由を“自分”に求めるのは、いい加減、もう飽きた。 悪いのは俺なのだと、一方的に断罪して責め立てる、あの男の虚言(そらごと)に、いつま