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小説投稿サイトと思春期に関するm25moriのブックマーク (2)

  • シンデレラの報われない時代に、私は何を頑張れば

    おとぎ話の中では、断然『シンデレラ』が好きだった。 ひとりで苦労して頑張(がんば)ってきた子が、報(むく)われてプリンセスになる――こんなに、人の苦労や頑張りを救ってくれる物語はない。 シンデレラへの憧(あこが)れは、私の性格や生き方にも影響(えいきょう)を与えた。 頑張ることは、美しいこと。頑張っていれば、いつか誰かが認(みと)めてくれて、シンデレラにしてくれる――そんなことを信じて、生きてきた。 だけど、そんなの嘘(うそ)だった。 この世界には、灰かぶり(シンデレラ)を見つけてくれる“魔法使い”なんて、いない。 私の頑張(がんば)りを見ていてくれる人なんて、どこにもいない。 家族ですら、認めてくれるのは結果の出た時だけ。 結果を出せずに終わった私の頑張りは、無かったもののように無視される。 結果を出せなくても、楽しいことを我慢(がまん)して、たくさんの時間を使って、辛(つら)いことと向

    シンデレラの報われない時代に、私は何を頑張れば
  • 魔法の言葉を拾う人

    “ありがとう”は魔法の言葉だと、何かので読んだことがある。 全世界どこへ行っても、その国の言葉で「ありがとう」が言えれば、誰とでも気持ちを通じ合わせ、仲良くなれるのだと。 全部を丸々信じたわけではないが、素敵な考え方だと思ったのは事実だ。 それ以来、何となく、“ありがとう”という言葉だけは、自分の中でちょっとだけ“特別”だった。 どんなに身近な人間が相手でも、どんなに些細(ささい)な出来事(できごと)でも、「ありがとう」の言葉はちゃんとその都度(つど)口にして、感謝の気持ちを伝えるようにしてきた。 その気持ちは、きっと伝わる。相手の心に、ちゃんと届く。 ささやかでも、短い一言でも、何百何千と積み重ねられたその「ありがとう」が、自分と相手との間に見えない絆(きずな)を築(きず)いてくれる――そんな希望(ゆめ)を、抱(いだ)いていた。 だけど、俺にとっては特別で大切な「ありがとう」の言葉も、

    魔法の言葉を拾う人
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