JUGEMテーマ:<オリジナル小説> ・「あの夏に置き忘れた君との記憶」の第2回です。(出来上がった所からUPする方式の不定期更新です。) 他のページはコチラ→あの夏に置き忘れた君との記憶1/3/4/5/6/7/ 「うー……ちょっと落ち着いてきた、かな?病院行くほどじゃないよ……たぶん」 「油断するなよ。意地張って平気なフリして、その直後に動けなくなったの、何度もあるだろ」 その『何度も』に、毎度つき合わされてきたのも創治(そうじ)だった。 愛理咲(ありさ)の 肉体(からだ)は "他の人と同じこと" を許してはくれない。 健康な人間なら何でもない "ちょっとした無理" が、愛理咲には重い体調不調に 繋(つな)がる。 幼い頃の愛理咲はそれでも "普通" にこだわり、我慢して不調を隠しては、隠しきれずにダウンしていた。 「うー……。そだね。様子見る……」 横になったまま、愛理咲は力無く答える。