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日本神話に関するm25moriのブックマーク (2)

  • 純愛和風ファンタジー小説|花咲く夜に君の名を呼ぶ・序

    外は雨だった。けぶるように降る春雨(はるさめ)は、山々を白く霞(かす)ませ、森の色を一層深く濃く見せていた。 「せっかくの月待(つきまち)の日に、あいにくのお天気ですねぇ」 茶店の主人(あるじ)が苦笑混じりに話しかけてくる。 「月待?……あぁ、今流行(はや)りのアレか」 俺は適当に答え、茶をすする。月待とは月待講(つきまちこう)のことで、いつの頃からか流行りだした月神信仰の一種だ。夜半(やはん)に出る二十三夜の月を待ち、月神に供(そな)え物をして夜通しの宴を行えば、願い事が叶うという。 「おや、お客さんは願い事をなさらないんですか?」 「あいにく、神に叶えられるような願い事など、持っておらぬからな。この辺りではそんなに月待がさかんなのか?」 「へぇ、そりゃもうさかんですねぇ。特に、こんな風に龍神様の涙雨(なみだあめ)の降る頃には。龍神様のご加護もあって願いが叶いやすいとか何とかで」 「龍神

  • 隻眼・独脚の冶金神|蛇足な雑学コラム・へびさんのあんよ

    鍛冶の神とモノノケ 第11章に登場する神「鉄砂比古」はこの物語だけのオリジナルの男神ですが、モデルとしては日神話の「天目一箇神(アマノマヒトツノカミ)(天目一命(アメノマヒトツノミコト))」をほんのり参考にしています。 天目一箇神(古事記では天津麻羅(アマツマラ))はその名の表す通り独眼の金工・鍛冶の神で、日書紀や播磨国風土記などに登場し、アマテラスが天岩屋戸に隠れた際には刀、斧、鉄の鐸(古事記では鏡)などの祭器を作ったと言われています。 また、この神はあの妖怪「一つ目小僧」のルーツだとも言われているのです。 かつて神だったものが時を経て妖怪にされてしまうというケースは「天探女」など他にも例がありますが、天目一(あまのまひとつ)の場合はこの他にも出雲国風土記に出てくる「目一つの鬼」という人喰い鬼とも(目が一つという共通点があることから)関連性があると言われています。 さらに金属加工と人

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