JUGEMテーマ:自作小説 ・片恋のシャーラ(プロトタイプ版)の第30弾です(詳しい説明は第1弾に書いてあります)。 他のページはコチラ→「片恋のシャーラ(プロトタイプ版)1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/31/32(終)」 (下部にある「カテゴリー別・小説一覧」からも他ページに跳べます。※他の小説も混じった「もくじ」になっています。) 「お兄様……」 ウォルスの腕の中で、シャーラは目覚めた。 「大丈夫か、シャーラ」 「……ええ。何だかひどく疲れているけど、大丈夫みたい……」 言って、シャーラはカウリオに視線を移す。 カウリオは、別人のように呆けた顔でシャーラのことを見つめていた。 「カウリオ……」 名を呼ぶと、カウリオは弾かれたようにシャーラのそばに駆け寄って来る。