JUGEMテーマ:自作小説 ・片恋のシャーラ(プロトタイプ版)の第9弾です(詳しい説明は第1弾に書いてあります)。 他のページはコチラ→「片恋のシャーラ(プロトタイプ版)1/2/3/4/5/6/7/8/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/32(終)」 (下部にある「カテゴリー別・小説一覧」からも他ページに跳べます。※他の小説も混じった「もくじ」になっています。) 王妃の寝室は、落ち着いたオールドローズの色で統一されている。 カウリオを廊下に残し入室したシャーラは、母の寝台の脇に座る男の姿に、呆れた顔をした。 「お父様。相変わらず、ここにいらっしゃるのですね」 「おお、シャーラ。久しいな。ますます妃に似てきたではないか」 「ええ。お久しぶりです。お父様がずっとここに籠もりきりなせいで、最近では滅多