どのキノコも周囲の環境より冷たくなっていた研究主任のラダメス・コルデロ(Radamés Cordero)氏とアルトゥーロ・カサデヴァル(Arturo Casadevall)氏は、コロナパンデミックが流行し始めた時期に森の中を散策しながら、研究のために新たに導入したサーモグラフィーを試していました。 これは赤外線で撮影した物の温度を画像として記録できるカメラ型装置です。 両氏はこの装置を使って、一部の菌類に見られる黒い色素が表面温度にどんな影響を与えるかを調べていました。 しかし散策中に遭遇した約20種類の野生キノコを撮影したところ、黒色色素に関係なく、すべてのキノコが周囲の環境よりも温度が明確に低いことを発見したのです。 他の草木はサーモグラフィーで見ると、熱を吸収して真っ赤になっていましたが、キノコは常に全体が真っ青だったといいます。 野生キノコは種類に関係なく、どれも周囲より冷えていた
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