JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (「小説家になろう」さんにも重複投稿しています。小説家になろう版はルビ多めです。) 過ぎたるは、なお及ばざるが如しとは、よく言ったものだ。 行き過ぎた才能、斬新過ぎる手法は、いつの時代もすぐには評価されない。 文化人や審査員といった人々は、口では「我々の想像を超える才能を求む」と言いながら、所詮は自分たちの想像の延長線上にある才能しか見出すことができない。 想像のナナメ上をカッ飛んだ才能は、そもそも視界に入りすらしないのだ。 この真実に辿り着くまで、俺も散々悩まされ、苦しんできたものだ。 何せ、地道な思考錯誤を心が折れそうになるまで繰り返し、それまでの能力の限界さえ超えて描いた“自分史上最高の傑作”が、まるでそこに存在しないもののようにスルーされるのに、通常運行以下の間に合わせで描いたような及第点ギリギリの絵が、予想外なほどに高い評価を得るのだ