〘 名詞 〙 =かっちゅう(甲冑)[初出の実例]「大悲の甲冑(カフチウ)を被き、常に大悲の中に住したまへり」(出典:守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)一〇)[その他の文献]〔春秋左伝‐成公一三年〕甲冑の補助注記「甲」は「カフ」と入声音に表記されていても「カッ」と促音に発音することがある。 かっ‐ちゅう‥チウ【甲冑】 〘 名詞 〙 ( 「こうちゅう(かふちう)」の変化した語 ) いくさなどの際に、戦士が頭や体を守るために身につけた武具。鎧(よろい)と兜(かぶと)。具足。[初出の実例]「右大将宗盛卿〈略〉左馬頭行盛以下の人々、甲冑(カッチウ)をよろひ、弓箭を帯し馳せ集る」(出典:高野本平家(13C前)二) 戦士が胴部と頭部の防御具として着用する甲(よろい)と冑(かぶと)の総称。時代とともに,その素材は皮革などから金属に変わり,戦士の〈命を守る〉ことを目的として,堅牢度や機動性を高めるた