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麻酔と歴史に関するm25moriのブックマーク (1)

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    一七八五年(天明五年)、華岡青洲(はなおかせいしゅう)は、京都での医術修行を終え、故郷である紀伊の国に戻ってきた。青洲は漢方の一種である古方を学ぶ一方、オランダ流外科を修めるなど、最先端の医術を身に付けた。しかし、それは医術の限界を痛感することにもなった。たとえば乳がんは、切れば患者の命が危ういとされ、当時は外科治療の対象ではなかった。 乳がん切除のような大手術は、全身麻酔をしなければ患者は耐えられない。青洲は麻酔の研究を始めた。先人の用いた麻酔薬の処方を改良し、延べ十数人のボランティアの協力を得て有効性と安全性を確かめた。母親とが投与試験に参加したとも伝えられている。 そして、ついに一八〇四年(文化元年)十月、青洲は六十歳の患者に対する乳がんの手術に挑んだ。患者に脚気(かっけ)と喘息(ぜんそく)があったため、四〇日以上もかけてそれらの治療を行うなど、青洲は慎重に手術前の準備を進めた。チ

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