中央省庁では、職員らがトップの落選に驚きの表情を浮かべた。 三井厚生労働相が落選した厚労省では、職員から「ここまでの結果になるとは……」との驚きの声が漏れた。ある幹部は「現職の大臣が議席を失うのを目の当たりにしたことは記憶にない。(民主党の惨敗は)ひどすぎて何と言ったらいいかわからない」と絶句した。 政権交代でこれまでとは政策の方向性が変わることも予想されるが、淡々と受け止める職員も。別の同省幹部は、抑制策に重点を置いている自民党の生活保護政策について、「民主とそれほど隔たっているとは思わない。我々、事務方は余計なことを考えずに政策の議論を進めるだけだ」とつぶやいた。 文部科学省では、田中文科相を含む政務三役5人のうち、3人が落選。いじめ問題に積極的に取り組んだ平野博文前文科相など歴代大臣や副大臣も相次いで落選した。 同省幹部は「高校無償化や少人数学級の推進など教育面で民主党は、比較的人気