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ブックマーク / www.doi-toshikuni.net (3)

  • 土井敏邦:ドキュメンタリー映画『"私"を生きる』

    『"私"を生きる』 監督・撮影・編集: 土井敏邦 編集協力: らくだスタジオ・森内康弘 デザイン: 野田雅也 製作: 『«私»を生きる』制作実行委員会 配給・宣伝: 浦安ドキュメンタリーオフィス、スリーピン 日/2010年/日語/カラー/デジタル/138分 あらすじ 職員会議では職員の意向を確認するための挙手・採決を行うことを禁止され、卒業式や入学式で国家である君が代の斉唱・起立を職務命令で強制されるなど、教師たちの言論が、急激に統制されてきている東京都の教育現場。 その巨大な流れに抗う3人の教師たち、根津公子、佐藤美和子、土肥信雄。教育における自由と民主主義を守るために孤独な闘いを続ける彼らに対する弾圧は、身体をも蝕むような理不尽さに満ちている。 根津公子さん「『教員を続けるために起立しては』と言われるけど、私は『いまの状態は危ない。上からの命令に黙って従うことは恐ろしい明日を創って

  • 土井敏邦Webコラム:(アカデミー賞受賞作)『ハートロッカー』は「西部劇」

    2010年3月9日 (2月16日 記/『キネマ旬報』3月号掲載記事原稿) 「能を揺さぶるサスペンスとサプライズの力作」「魅了する力と知性を備えた最高傑作」とアメリカのメディアで絶賛されたこの映画を、私は、同じくイラク戦争での米兵たちを描いた『リダクテッド 真実の価値』(ブライアン・デ・パルマ監督、2007年、米・カナダ)と比較しながら観ていた。私は戦争が終結した直後から4度、米軍占領下のイラクを取材した。その体験から判断して、後者が元兵士たちの証言を元に当時のイラクの現実をリアルに再現しているのに対し、前者『ハート・ロッカー』には、現実にはほとんどありえないと思えるシーンがいくつかある。1つは米軍が封鎖した地区に突っ込んでくるタクシーを米兵たちが囲み運転手を銃で威嚇して後退させ捕獲するシーン。また家の陰や屋上で「不審な人物」を発見したとき、それを「危険人物」と確認するまで銃撃を自重するシ

    maangie
    maangie 2010/04/01
    「冒頭の言葉「戦争は麻薬である」は、このように心身共に深い傷を負い“壊れていく”兵士たちからは絶対に出てこない言葉だ」
  • 土井敏邦Webコラム:日々の雑感 127:イスラエル映画『バシールとワルツを』(『戦場でワルツを』)を観て

    2008年12月7日(日) 「たとえイスラエルの政策に批判的と思われる映画も、私たちがきちんと伝えようとしている姿勢を見てほしい」。この映画に招待してくれたイスラエル大使館の担当者は私にそう言った。大使館にとっては「札付きの反イスラエル・ジャーナリスト」にちがいない私が映画に招待されたことに驚き、ちょっと戸惑いもした。そしてその「懐の深さ」に感心もした。 『バシールとワルツを』というタイトルに、「いったい何がテーマなのか」と頭をかしげたが、案内文を読んでやっと、「1982年、イスラエル軍のレバノン侵攻に参戦した元イスラエル兵の体験ドキュメンタリー・アニメ映画」であることを知った。それにしても、なぜこのタイトルなのか、観終わった後も理解できないままだ。 (追記:その後タイトルは『戦場でワルツを』となった) 「レバノンで殺した26匹の犬に復讐されようとする悪夢に苦しむかつての戦友の告白を機に、

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