旧・北海道拓殖銀行(拓銀)破綻の原因の一つとなった建設・不動産会社、カブトデコム(札幌市)が2月末に札幌市内で臨時株主総会を開き、解散を決議した。かつて拓銀と二人三脚でリゾート開発を進めてきた「バブルの象徴のような会社」が、やっと幕引きとなった。特別清算を裁判所に申請、清算人には安田好弘弁護士を選んだ。臨時株主総会には、創業者である佐藤茂会長は欠席した。負債総額は2012年9月末時点で5060億円。近年、実質的な業務は行われておらず、残務整理のために会社だけが生き残っていた。 08年夏の北海道洞爺湖サミット(第34回主要国首脳会議)のメイン会場になった、ザ・ウィンザーホテル洞爺を作ったのがカブトデコムだ。このホテルの前身はカブトデコムの子会社、エイペックス(札幌市)が93年6月に開業した会員制の高級ホテル、エイペックス洞爺(洞爺湖町)だ。97年11月、北海道拓殖銀行が経営破綻。エイペックス
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